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 ようやく、夜がやって来た。  途中で倒れこんでしまいそうになりながら、昴は暁斗の部屋へたどり着いた。  ドアを開けると、暁斗は意地悪な笑顔で彼を迎え入れた。  昴の、赤く染まった頬。  のぼせあがった、目の色。  薄く開いた唇からは、熱い息が漏れている。  暁斗は、彼が約束通りちゃんと一日、プラグを体内に入れていたことを知った。 「よく我慢されましたね。偉いですよ」 「早く……抜いて……」  お待ちください、と暁斗は昴を寝室へいざなうと、ベッドの上に胡坐をかいた。 「私のものを、手で遊んでごらんなさい。淫を吐かせることができれば、抜いて差し上げます」 「暁斗! 約束が違う!」 「私がいつも、昴さまにしていることをするだけです。できますか?」 「うぅ……」  涙目になりながら、昴は雄々しく突き出された暁斗のペニスに、そろりと触れた。  そろそろと撫でていると、くすぐったいのか暁斗は喉の奥で笑っている。 (悔しい!)  僕はこうされると、いつも悶え悦がって、すぐに吐き出してしまうのに!  昴は、暁斗の余裕が癪に障った。 (僕だって、暁斗に変な声を上げさせてみせる! 思いきり、吐き出させてやる!)  悔しさをバネに、手の動きは大胆になっていった。

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