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 暁斗の寝室のベッドサイドには、ローションが置かれるようになっていた。  いつ、昴が訪ねてきてもいいように。  いつ、この気分屋の主人が、その身を許してくれてもいいように。 (我ながら、破廉恥になったものだ)  暁斗は苦笑いしながら、ローションを手に垂らした。  そして、仰向けに寝かせた昴の脚に手をかけると、彼の方から自然にゆっくり開いてくれた。  脚の付け根の近く。  紅色の柔らかい部分に、ジェルを絡めた指で触れると、震えながらも迎え入れてくれた。  片手で性器を弄り、片手で体内を探る。  そうしながら、暁斗はずっと昴の表情を見ていた。  彼は薄く瞼を閉じているので、こちらの様子は解らないはず。  それでも気配は感じるのか、恥じらって声を潜める表情が愛らしかった。 「……ッ、ん。あ、あッ……。はぁ……ッ、んんッ」  首をひねる度に、髪が散る。  唇は開けたまま、切ない喘ぎと控えめな声を吐く昴。  本当に、初めて体を重ねるような新鮮さだ。  そんな昴の仕草に、暁斗は早々に張り詰める思いだった。

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