102 / 102

第102話 陸の回復、店の開店

「おお、前よりリッチな内装。 いい店ができたね。 スタッフはポツリポツリと戻って来ている。  あの,店の売りだったウォーキングダンサーたちもまた、帰って来た。みんなタイのクラブで踊っていた。ネットで人気モデルになった者も戻ってくれた。  一番なメーンは零士のストリップショーだったが、草太が嫌がる。 「なあ、零士を返してくれよ。 草太がいいって言わないと零士は絶対脱がないよ。」 「嫌だ。零士は俺と結婚したんだ。 誰にもやらないよ!。」  そこに陸が入って来た。 「むりにやらせちゃだめだよ。 草太はホストもいやなの?」 「うん、いやだね。」 そこに外国人が入って来た。金髪碧眼の白人だ。 「私を雇ってください!」 「アレックス! 「いいねぇ、イケメンだ。」  零士が 「おまえ、本当にやれんの?」 「零士の特訓をお願いしたい。」 陸も、 「面白いからやってみな。」  アレックスがストリップショーをやることになった。  陸が、マンションを与えた。 「零士たちの邪魔するなよ。」  陽気なフランス人は姫たちの人気を攫った。 新装開店した『ボーイズバー ジュネ』は,人気のホストクラブになった。  あの倭塾の青年たちが、ホストになりたいと入店して来た。  陸の漢気(おとこぎ)に惚れた,という事だった。若いもんの入店で一気に若返った店は繁盛している。 「アレックスは飛んだヤリチン。 男に手が早いのが困ったもんだ。」  そう言いながらも嬉しそうな陸だ。流星はもうストリップはやらない。陸の恋人と認知されている。リーマンの経験から、陸の片腕となって実務を担っている。 「俺、ホストなら嫌じゃないよ。向いてるかも。」  零士に頭を抱き寄せられて、 「ヤキモチ妬かないでね。 俺がナンバーに入っても。」  首筋にキスされながら、可愛く返して来る。 「すごい自信だな、俺の草太は。」 零士にお返しのキス。 「こんなこと、他の人とはしないよ。」 「そうか?この前ずいぶん迫られてたじゃないか。」 「零士が見てるとやりにくいよ。」  シャツを捲り上げられて、薔薇の刺青を愛撫される。身体がピクッと跳ねる。 「やだ、そこ敏感なんだ。」  零士の舌が突起を見つけてくちづける。 「感じてる顔、見せてよ。」 「はあん、やだ、見るな!」 「どれどれ。どこが好きなの?」 「零士の言い方、おっさんぽい。」 「ワオン!」 どかっとマックスが飛び乗って来た。          おわり        

ともだちにシェアしよう!