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第10話-10 行きたかったな

秋はそう言われ、ベッドから起き上がり、必死で説明する。 「いや!その、誘わなかったのは、春が最近もうすごい忙しいじゃん!?こないだもほら、ここで寝ちゃうくらい、その疲れてるだろうなって思ってて、誘ったら負担になるかな!?って思って、あとは・・いや、まあ、うん、そう、だから誘わなかっただけで!」 秋は”最近の曲は春への思いを描いた曲ばかりでそれを聞かれるのが恥ずかしかったから”と言う理由は伏せながらも、そう言った。 すると春は「うん、分かってるよ」と微笑んだ。 秋は何だよ、そんなの言ってよ〜〜〜とベッドに突っ伏した。 「・・それだけ?」 
秋はベッドに伏せた顔を少し上げ、そう尋ねる。 「ワンマンのことだけ?他にない?」
春は秋の顔を伺っている。 「ほら、その・・・俺すごい・・あの・・反省してることがあるっていうか」 「反省?」 「こないだ・・家で春が寝ちゃった日さ、俺、その・・流れで何も考えず泊まったらって言ったじゃん」 「あれ、良くなかったかなと思って」 「なんで?」 春は不思議そうに尋ねた。

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