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第60話  Forever, You【SS】side~keitaro

その瞬間、啓太朗の喉が鳴った。 「可愛すぎるやろ……」 啓太朗はそらの腰をぐっと押さえ、そのまま一気に深く突き入れた。 そらの身体がびくんと大きく跳ねる。 「っ……あ……!」 啓太朗はそのままガツガツと激しく腰を打ちあげた。 狭い車内に、革のシートが軋む音と二人の荒い息が響く。 「……気持ちい?」 耳元で低く囁かれ、そらは恥ずかしさで顔を覆いながらも、 素直にうなずいた。 「……うん……やばい、めっちゃいい……!」 その言葉に満足そうに笑った啓太朗は、 目の前にあるそらの胸元に顔を寄せる。 「……ここも、好きやろ?」 そう言って、そらの乳首を軽く甘噛みした。 「あっ……!」 情けない声が漏れる。 そらは顔を真っ赤にして、かすかに頷いた。 啓太朗は、腰を打ちつける動きをぴたりと止めた。 そのまま、そっとそらの胸に手を這わせる。 さっき甘噛みした右の乳首は、痛そうなほど尖っていた。 指先がかすかに触れただけで、そらの肩がぴくりと揺れる。 「……敏感やな」 意地悪く囁きながら、もう片方の手で左の乳首にも触れる。 両手で優しく、じっくりと二つの突起を弄ぶと、 そらの口から甘い吐息が零れた。 「……っ、あ……ん……けいたろ、さん……」 胸が上下し、そらは思わず啓太朗のシャツをぎゅっと掴む。 啓太朗の指先に優しく弄られて、 そらの左の乳首もじわじわと硬く尖っていく。 それを見て、啓太朗はふっと息を吹きかけた。 「あん……!」 冷たい風と熱い視線に、そらの喉から声が漏れる。 「……可愛いな、そら」 そのまま、左の乳首に舌を這わせる。 ぬるりとした感触に、そらはたまらず啓太朗の背中に腕を回し、 ぎゅっと爪を立てた。 「……っ、あぁ……!」 啓太朗は背中に感じる痛みにさえ満足げに笑い、 さらに舌先で何度もなぞった。 舌で舐め、指で弾き、つまみ、弄ばれ―― そらは狂おしいほどの快感に溺れていった。 乳首が気持ちいいはずなのに、 啓太朗を咥えたままのそこが、じんじんと何かを求める。 気がつけば、そらの腰は勝手に揺れていた。 「……そら、腰……揺れてるで」 啓太朗が低く笑いながら囁く。 その一言に、そらの顔はさらに真っ赤に染まり、 肩を震わせた。 啓太朗にじっくり弄ばれ、 そらはもう頭が真っ白になりかけていた。 「……っ、あ……や、やだ……っ」 涙で潤んだ瞳が、啓太朗を必死に見つめる。 肩は小さく震え、声もかすれている。 「……ね、動いて……」 か細い声で、やっと絞り出したその言葉。 耳まで真っ赤にして、今にも泣きそうな顔で―― 「……お願い」 とびきり可愛い声でそう言った瞬間、 啓太朗の理性は完全に吹き飛んだ。 「……っ、そら、可愛すぎるわ」 吐き捨てるように呟き、 次の瞬間、容赦なく腰を打ちつけた。 啓太朗は、もう止まれなかった。 腰を深く打ちつけるたび、そらの身体が跳ねる。 「……そら……そら……!」 名前を呼ぶ声が熱に滲んで、車内にこもる。 そらも啓太朗の首にしがみつき、 涙混じりの声で何度も呼んだ。 「あっ……! けいたろ、さん……っ!」 二人の声と荒い息が重なり合う。 そして、同時に強く震えながら、頂点に達した。 どちらも肩で息をしながら、 啓太朗はそらをしっかりと抱きしめる。 「……そら……」 そらの髪を撫でる。 そらも啓太朗の肩に顔を埋め、 静かに、でも嬉しそうに笑った。 しばらく二人とも無言で肩で息をしていたが、 啓太朗はふっと息を整えると、そらの頬に手を添えた。 「……体、大丈夫? しんどない?」 急に優しい声に変わり、心配そうに覗き込んでくる。 そらは少し照れながら、こくりとうなずいた。 「だ、大丈夫です……けど……」 「けど?」 「……けいたろさん、俺のことになると、暴走しすぎちゃいます?」 そらの指摘に、啓太朗は一瞬固まったあと、 耳まで真っ赤になった。 「……それは……自覚してる……ほんま恥ずいわ……」 「でも……」 そらは目を細めて、嬉しそうに笑った。 「さっきみたいにガツガツした啓太朗さんも……  俺、好きです」 車内に静けさが戻る。 二人はしばらく見つめ合い、 啓太朗がそっとそらの髪を撫でた。 「……もう離したくなくなるわ」 そらもにっこり笑い返した。 その笑顔を胸に、啓太朗はそらをもう一度、 強く抱きしめた。                  ――fin これで今回のSSはおしまいです。 最後まで読んでくださった方々、 ありがとうございます… 久しぶりの再会からの、ちょっと暴走気味な 啓太朗、そして可愛すぎるそらを ニマニマしながら書きました♡ 読んでくれた皆様も、少しでも キュンとしてくれたら嬉しいです… 感想とか好きなシーンとか、 また教えてください(^^) そら、啓太朗と最後までお付き合い ありがとうございました♡               乙矢 にび

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