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「う、ふぅ……。あ、あっ、うあぁ……」  次第に、体の中が怜士に侵されていく感覚を、倫は味わっていた。  少し、苦しい。  でも、嬉しい。 (あぁ。僕の中が、怜士さまでいっぱい……)  最奥まで貫かれ、倫の足先はピンと張り詰めた。  ゆっくりと挿れた怜士だったが、勢いをつけて速く抜く。  その刺激に、倫は悲鳴をあげた。 「あぁッ!」 「倫。好きだよ」  そしてそのまま、激しく速い抽挿が始まった。 「あっ、あッ! や、ヤだ。ダメッ! あぁああ!」  怜士の動きが、倫の腰に来る。  奥まで響き、快感を泡立ててくる。 (うぁ、あ。目が。目の前が、チカチカするぅう!)  押し寄せる射精感にたまらず、倫は怜士の背に手を回した。  その肌はじっとりと汗ばんでおり、彼の昂ぶりを物語っている。 「倫。倫……ッ!」 「怜士さ、まぁあ!」  二人、ほぼ同時に頂点に達した。  熱い精が、倫の体内を駆け巡る。 「うぅ、う。あぁあ、あ……」 「倫。私の、倫……」  肌を合わせ、息を溶け合わせ、二人はしばらく動けなかった。

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