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 口づけながら、怜士と倫は互いの性器を擦り合わせた。  最初は、ためらいがちに。  やがて、大胆になっていく倫の動きが、可愛い。  そして倫は、震えて怜士にしがみついた。  温かな体液が、二人の間を濡らしていく。  熱いキスに息を切らしながら、倫は怜士に謝った。 「ご、ごめんなさい。僕、つい……」 「感じてくれたんだろう? 嬉しいよ」  怜士は倫の精を手のひらでぬぐうと、それを彼の後ろへと塗り込めた。  すでにオメガの愛液で潤ってはいるが、ぬるぬるになって妖しく誘う秘所は、そそる。 「倫、いいか?」 「怜士さん……来て」  その言葉に、怜士の官能はひどく刺激された。  来てください、ではなく、来て。  倫の体が、心が、さらに自分に近づいたような心地だ。  近づいたなら、いっそ一つに交わろう。  愛し合い、溶けて一つになってしまおう。  奥へ、さらに奥へ。  深く体内に侵入するたびに、倫の背筋が弓のように反る。 「あ、はぁ。うぅ、ん! ふぁ、あ、はぁあぁ!」  一つになり、しっかりと抱き合い、互いを確かめ合った後、怜士は動き始めた。

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