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プロローグ

かつて、眩しい光のもとにいた。 カメラのフラッシュ。壇上の眩しいハロゲン。ニューススタジオの痛いほどの無数の光、無遠慮なフラッシュ、フラッシュ、フラッシュ。 痛い。 痛い、痛い、痛い、痛い!!!!もうこれ以上、僕を暴くな!!!!僕は、僕は───全て書いたのに! 「っは、はあ、はあ、はあ、はあ……」 今も、カメラの前でオメガと明かしてしまったあの日の悪夢を見る。今でも、あの光に焦がれる。 書きたい。まだ書きたい。書かないと生きられない。まだ累が寝息を立てるベッドからずるずると抜け出して、ぼとりと肉塊のように転げ落ちて、足を引き摺って自室に向かう。取り憑かれたようにPCを立ち上げて、エクスプローラを開いて────暫し、呆然とする。 無限に並ぶ、_没とつけられたファイル群。 そうだった。僕は壊れた売文屋だった。

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