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03.たぶん樫未さんは、夏のバイトの間は俺のこと本気で落とすまでしなかったんだと思う
それから俺は樫未さんのちんぽにハマって、客の少なかった日はセックスを教えてもらいながらハメてもらうようになった。樫未さんはちんぽもまんこも凄かったけど、やっぱり俺はハメて欲しくて、いつも俺からねだってた。樫未さんは生でしかシてくれないから、いつも生。客とのセックスはウケしかしないから、掘りたい欲は全部俺にぶつけるよう激しい。
樫未さんにセックスを教えてもらった俺は、客にも褒めてもらえて、大宴会後の乱交接待の時だって俺と樫未さんが一番リピ率高かったと思う。オプションも増し増しさせちゃったから、ボーナスも凄かった! それだけヤッてんのに寮に戻ってから俺とイチャつきたがった樫未さんが、なんだかんだで一番凄いと思うけど……。さすがにヤリはしなかったけど、翌日半休だったからずっと裸のままくっ付いて寝てた。
お盆明けになると団体さん増えて来て、乱交も増えた。余興がてら音楽を流し、一定時間が過ぎると相手を替えて~ってやつ凄かった。8対7で、お客さん1人が持ち回りでタイムキーパー。あとの7組がひたすらハメて、時間になったらイッてなくてもパートナーを替えるってやつ。というか、よっぽど早漏じゃなけりゃ1人目でイッたりしないくらいの時間で交替。8人のうち2人だけゴムしてなくて、誰が種付けされるかのゲーム性もある。生ちんぽ2本がイクまで続けられて、そのうちの1本は俺に当たった。いっぱい出されてイキながら当たりを伝えた俺は、出された種が出て来るところもみんなに見られちゃった。
そういう乱パなノリは若い団体さんが多くて、オッサンたちはコスプレとか。エロ王様ゲームとか。セックス中の飲酒や薬物は禁止だったけど、酒の勢いで初めてホモセックスする客とか、勃ちが悪いからあらかじめ勃起薬飲んで来るって人はいた。
あと、今回も居たな、独身サヨナラパーティーグループ。やっぱちょっと面白いって思う。それから相変わらずの既婚率の多さ!
それから印象的だったのは、2人連れでやって来た客の片方がツレのケツも掘りたいって言い出して、成り行きから俺と樫未さんがお手伝いして客のケツ処女卒業させてあげたやつ。さっきまでただのパパ友だったヤツに掘られんのまで進めたのは、元々ウケにも興味あったからなんだろうと思う。
だからパパ友ちんぽ入った瞬間には俺らで、
「おめでと~」
って言ってやったし、あとは夢中で腰振ってる男と掘られて明らかに感じてるウケ。そのままトコロテンできたのもお祝いして、俺らが映るのはNGだったけど客同士なら問題ないだろうって、ダブルピースでハメ撮り手伝ってやったり。
もう元のパパ友には戻れないな、アレ。
週1あった休みは樫未さんと温泉街デートとか、プールやビーチ行ったり。ナンパについてって、いつもとは違うホテルの部屋で乱交セックスしたり。
花火大会の日は青姦もシた♡
最後のシフトでは夏の海岸で散々女の子ナンパしては食いまくってたチャラい男たち3人に輪姦されて。ヘロヘロで寮に帰ってからも後イキしてたら、戻ってきた樫未さんに結腸まで掘られて種付けプレスされた。
楽しかった夏休みも終わってった。
■
俺の地元と樫未さんの大学のある街は、電車で2時間くらい。地元に帰ってひと月が過ぎようって頃に呼び出され、俺はドキドキしながら樫未さんに会いに行った。やっぱ地元のセフレや、マッチングで会える人らとのセックスじゃ物足りなくって――限界だった。
「杜武くん!」
待ち合わせた駅の近くで、ちょっと久々に聞いた樫未さんの声。2人きりのときの樫未さんの声は、客前とはちょっと違って少し低い。その声が好きだ。
「樫未さ……?」
そして振り向いた俺が思わず止まったのは、どちらかと言うとキレイ可愛い系だと思っていた樫未さんの姿が俺の記憶と変わっていたから。
少しクセのある柔らかな茶髪が、カッコ良くセットされてるだけでこんな印象変わるもの!? 服だってキレイめなのは相変わらずだけど、どちらかと言うと男っぽくて、アクセサリーの付け方だってこなれてる。スタイルだけでこんなに印象変わるもの!?
俺の周りには居ないタイプだし、めちゃくちゃモテそうだし、なんつーか……ノンケにしか見えないんだけど? そりゃ、樫未さんはバイだって言うし、彼女もいるって言ってたけどさ、言ってたけど。
――旅館ではぶりっ子してましたか? って雄臭さ滲み出てる。
「杜武くん、会いたかった~!」
そう言って、ア然としてる俺を抱きしめたけど、やっぱしめっぽさはないって言うか、ほんと久々に会ったツレとのスキンシップに違和感はない。たぶんここに彼女さんが居たって、彼はそうして違和感なかったろう。
「どしたの? 移動疲れた? 制服カッコいいね」
俺のこと気遣う様子で、でもあんまり分かってなさそうなとこは相変わらず樫未さんだったけど。ちなみに今日、高校の制服でここまで来ることは樫未さんにねだられた。
「う、うん……久しぶり、俺も会えて嬉しい」
戸惑い引きずりながら何とか言ったら、ニコッと笑顔を向けられた。
ヤバい、めちゃくちゃ好きかも! ってなったのは、今まであまり考えたことなかった男の好みのタイプ。その時まで俺は、ケツでセックスするの好きなだけで恋愛的にはノンケのままだと思ってた。でも、樫未さんと一緒にいたらどんどんドキドキしてきて、たぶん顔とか赤くなってたと思う。
少し歩き出したら同じ大学の人だろうか? 声をかけられて、軽く挨拶を交わしてる。俺と居ること、周りの目とか気にしてないらしい。制服の高校生とか、接点あるの? って感じなんだけど。
「この辺のラブホ、男同士NGなとこばっかだからちょっと移動しようか」
樫未さんは気にしないどころか、ギョッとするほどフツーにそんなことを言うから、
「制服で来たから、俺ラブホ入れないよ?」
当たり前のことを言ったら、
「あ! そうか! しまった!!」
って悩ましげに頭を抱えてた。たまに抜けてるんだよね、樫未さん。
「たぶんツレのヤリ部屋借りれるから、聞いてみる」
そして、迷うこともなく出て来た代替案もすごい。ヤリ部屋って初めてリアルに聞いたし、そんなこと言える友だちいるの未知の世界だ。色んな意味でコミュ強ぽい。
それから樫未さんは電話で友だちに許可をもらい、俺は知らないマンションに連れて行かれた。樫未さんのツレのヤリ部屋は、どっからどー見てもヤリ部屋で。笑っちゃうくらいヤリ部屋なムーディーな部屋で。デッカいベッドとソファくらいしかない部屋。
しかもローションとコンドームと、バイブに電マまで完備。更にセックスドラッグまで完備。大学生のヤリ部屋やべえ。
俺はその部屋で久しぶりに樫未さんに抱かれて、やっぱ樫未さんが一番イイ♡ って思った。
まさかそのとき結腸まで抜かれるとは思って無かったけど、アヘアヘんなって何度も何度もちんぽ欲しがる俺を、樫未さんはめちゃくちゃ優しいのにドSに責めて、最後には、
「もうダメ!! 許して!! ごめんなさい!!」
ってギブしてんのに、腰振り止めてくれなくて、イキ過ぎて壊れちゃうかと思った。
たぶん樫未さんは、夏のバイトの間は俺のこと本気で落とすまでしなかったんだと思う。手加減されてた。なのに俺はまんまと誘き出され、そのまま樫未さんのちんぽ無しじゃいられないほど落とされた。そのくらい、オフの樫未さんのちんぽ凄かった♡♡♡
■
その日以来、俺はセフレを全部切ったし、マッチングで会うのもやめた。樫未さんがヤリたいって言えば2時間の距離だって電車で向かったし、抱かれるたびメス奴隷として服従の言葉で縋った。
樫未さんのツレに口説かれた時は、樫未さんの機嫌悪くなったのに弱りながらも嬉しかったし、どう考えても俺にはレベルの高すぎる樫未さんの大学を受験することも許された。
樫未さんだけのおまんこになったから、地元にいる時はずっと受験勉強して。樫未さんに言われたらテレビ通話でアナニー見てもらったり。そんな時も樫未さんは、俺に優しくてドSで。俺はいつでもドキドキする。
「大好きだよ♡ 杜武くん」
樫未さんが言ってくれるとそれだけでイキそうになるし、樫未さんに教えてもらったフェラや騎乗位なんかで一所懸命ご奉仕すると、
「やっぱり杜武くんのおまんこが最高♡」
褒めてくれるから、脳イキしてたらいつの間にかバックから突かれて仰け反ってる。
だけどこないだ、
「冬休みにはまたバイトに行くの?」
って聞いたら、めちゃくちゃキレられて、
「杜武くんのおまんこは誰のだった?」
いつもより容赦なく乱暴に抱かれ訊かれるのに、
「樫未さんのです! 俺のおまんこは樫未さんだけのおまんこです!!」
叫びながらドチュ♡ ドチュ♡ 結腸まで突かれんの幸せ過ぎて、イクのも痙攣も止まらなくなった。
どうやら俺は、本当に樫未さんのものになってしまったらしい。もし樫未さんの大学に合格してしまったら、ますます拘束され、管理され、樫未さん無しではいられなくなってしまうのかも。
「俺ね、杜武くんを初めて見た時から欲しいって思ってたんだ」
くすぐったげに笑う樫未さんに、俺は首を傾げた。
「2年前の夏、客としてあの旅館に行って、まだ早番の杜武くんに会った。あの時、絶対に手に入れたいって思ったんだよ」
その言葉にも、俺はイッた。
もう俺の性感は、全部樫未さんに握られている。
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