92 / 107

第92話

 夜闇に支配された庭はシンと静まり返っていた。冷たく心地よい風が頬を撫でる。空を見上げれば、美しい星々が白く輝いていた。夜の闇も、輝く星も、遥か遠い兎都と変わらない。懐かしいような、しかし頬を撫でる風は少し違うと郷愁に駆られるような不思議な感覚を味わいながら歩いていれば、ふわりとどこかのカーテンが揺れるのが見えた。この時期のディーディアはどうしても空気が篭ってどんよりとしてしまうからか、窓を開けていると心地よい。きっと部屋の主もそう思ってのことだろうと、何となしに視線を向けた時、再びふわりとカーテンが揺れて室内が見えた。ほんの少し明かりをつけた薄暗い室内。その床で何かが倒れている。それが人だと分かった瞬間、凪の心臓が飛び跳ねた。 いつも拙作をご覧いただき、ありがとうございます! 更新再開初日から日付跨いでしまって大変申し訳ございません(汗) ようやくPCが何とかなりましたので更新再開いたします。 まだキーボードの大きさに慣れていないのと、今まで学習されていた予測変換が当たり前ですがリセットされているので、キャラの名前など、特に誤字する可能性が大変高いです。徐々に慣れてくるとは思いますが、誤字を発見しましたら教えていただけましたら幸いです。 今日もPC設定に手こずってバタバタしてしまいこんな時間になってしまいましたが、明日からは何事もなければ予約投稿できると思いますので、もう少し早い時間に投稿できると思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 十時(如月皐)

ともだちにシェアしよう!