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第496話

 最初はひとつを欲しがった。  その為なら何でもできるなんて、そんな青いことを本気で思っていた。  ひとつが叶うと次が欲しくなった。  人間なんだもの、たったひとつでは満たされたりしないでしょ?  次も、その次も叶うと、叶った瞬間にそれらはどうでも良くなった。  一度手に入れたものをどうするかなんて、手にした者の自由だもの。  そうやって一つ一つを手に入れては、一つ一つを捨てていった。  それが私の価値。私が勝者という証。  他の誰かは諦めたとしても、私は決して諦めない。  相手が貴族だろうと、王族だろうと、それが何だというの?

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