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第501話
「これは、何なのですか?」
見た目は真っ赤でドロついていそうではあるが、揺らすとチャプンチャプンと大きく揺れるので、そう粘質なものではないらしい。親指ほどしかない小瓶の、さらに半分ほどしか入っていない真っ赤な液体を凝視していれば、ローラはその恐れようが面白かったのかクスクスと笑った。
「どうってことないものよ。あなたが気にすることじゃないわ。それは触れても匂いを嗅いでも問題ないものだもの。流石に無味無臭というわけにはいかないけれど、用意したのは木苺だから、きっと紛れるはずよ」
凪も怪しがったりしないとローラは笑う。それがますますルナの顔色を悪くさせた。
「その……、つまり、体内に入れば害になる、ということでしょうか」
無味無臭でないことを嘆くということは、そういうことではないのか。恐る恐る小瓶を見つめるルナに、ローラはニッと唇に笑みを浮かべた。
「さぁ。言ったはずでしょ? あなたが気にすることじゃないと」
明言はされないが、答えを言ったも同然。カタカタと震えながら小瓶を持つルナに、ローラは側に置いていた小箱の蓋を開いた。
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