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第12話 ♡怜司の男根探し♡+3

――引き続き怜司の男根探し。 悠は二本目を手に取る。重量は申し分ない。 「さて。これも近いか?」 怜司の前でわざとらしく手を上下に動かす。にちゅ、にちゅ、にちゅ。 指先で先端をこね、ヌルヌルと粘液を絡ませながらしごき、唇を寄せて舌でねっとりと舐め回す。 ちゅるるッと吸い上げ、舌で裏筋をなぞりながら、しっかり愛撫をしていく。 「んぁ…反応いいな。怜司のってこんな感じだろ?」 眺めている怜司が、何とも言えず太ももを閉めてうずうずしている。 ファントムペイン――… 無くなったはずの場所の痛みを感じることがあるらしい。 怜司はないはずの熱さを感じた。 (はー。悠にチンコ入れてぇ…。―――じゃなかった、) 「遊んでないで早く探せよ悠」 催促のように呻くと、悠は男根を上下にこすりながら、意地悪く笑った。 「いいのか怜司?俺にそんな口きいて…」 手に持った男根で怜司の頬をペチペチと叩く。 「や、やめ…っ俺をチンコでビンタすんな、― あっ」 「ん-?欲しいんだろ怜司?これを取り戻したいんだろ?」 さらに挑発し、怜司の目をじっと見つめる。 怜司は取り戻したら犯す、と歯を食いしばり、顔を背けた。 「自分の匂いなんて嗅いだことないだろ?怜司のは基本無臭。なのになんで煙草と酒の匂いがするかわかる…?」 考えを巡らせ、怜司が閃く。 「手の匂いがうつるからか」 と手を軽く握って上下に揺らす仕草をした。 すると悠は淫靡に微笑み、男根の根元に舌を広げて這わせる。 「俺の口の匂いがうつってんだよ」 悠はさらに激しくしごき、唇で咥え込んで喉で搾り取るように締め付けると、男根から迸った白濁が唇から溢れ落ちて怜司の膝に滴る。 コクリと喉を鳴らして、指の腹で唇を拭いた。 「んく…。…あーあー。早漏だったなこいつは。次々っと…」 手際よく一本一本イかせていく悠。 怜司はその手練手管に喉を鳴らしてしまった。 (咥え慣れすぎてないか…悠…) 三本目は太さと長さが絶妙で、裏筋が敏感そうな一本。少し指でなぞりあげただけでピクピクと蜜を垂らしている。 悠は怜司に近づき、それを手に持つと、にやりと笑った。 「お次はこいつ。これが本命かもな。怜司、よーーく見とけよ」 舌でねっとりと舐め回し、裏筋を撫であげ、深く咥え込んで… 挑発するように怜司と目を合わせる。 唾液で十分に濡れたそれを、手を上下に動かしながら激しく攻めたてた。 男根がビクッと跳ね、白濁が勢いよく溢れ出し、悠の口内をびゅくびゅくと叩く。 じゅる…ゴク…こくり…と、丁寧に舐めとり、お掃除までしっかりこなして。 「んっ。こいつが一番反応いいな。怜司のっぽいぜ」 悠が唇を舐めて満足げに笑う。 「俺を犯したがってる」 怜司の耳元で囁くと、怜司の腰が跳ねる。 それを見て「ないのに跳ねてる」と、悠が噴出した。 「わざとやってんだろ、お前…」 「あはははは、ふふ…!当たり前だろ、こんな面白いことない」 「それが最後なら、ほら、さっさとこっちに寄越せ!」 「わーかったわかった!くふ…はーーーーおもしろ…」 涙を浮かべて笑う悠が、何気なく視線をやった部屋の隅に、 ぽろりと横たわる男根がもう一本―――… ( で か い 。) それは他のどの男根よりもやたらでかい。 太さも長さも規格外で、悲し気にぽろんと転がる姿が逆に圧倒的な存在感を放っている。 王者の風格が漂う、男根であった。 「お、おい…怜司、あれ…」 悠は目を奪われ、口からよだれが滴り落ちる。 「悠…?悠さん…?」 怜司が察して青ざめる。 悠がうっとりしながら巨大すぎる男根を手にし、頬を擦り寄せてスリスリと愛し気にさすっている。 「す…っげぇ♡…硬い…長い…♡ふとぉおい…♡♡見てくれよこのタマのデカさ…、これ絶対大量にでるぜ…♡」 「悠!!!お前まさか…」 怜司が叫ぶが、お構いなしの悠はデカい男根を舐め上げて、目を輝かせる。 「はぁ…っ♡なあ、ちょっとだけ、これ怜司に戻せないかなあ…?♡」 怜司は大慌てで、男根にしゃぶりついている悠の肩を揺らす。 「マスターの話聞いてなかったか!?俺の脳がのっとられるんだっていってただろーが!!脳が!!のっとられるって!!悠!!!」 必死に抗議するが、悠のうっとりした目には男根しか見えていない。 「ダメェ…?マスター、何とかならない…?」 すがる目でマスターを見るが… 「困るよ悠君、バーの存続がかかってるからね…」 マスターが冷静に返す。 その冷静さを寄生生物管理にもあててほしい、と怜司は思った。 悠は残念そうに「ちぇっ」と舌打ちし、デカい男根を渋々置く。 (あぶねー)と、怜司が額の汗を拭いた。 そして悠は堂々と三本目を手に持つと迷いなく掲げた。 「これだよ、怜司の。反応も味もこれしかないね」 それは色が怜司の粘膜色に近く、太さと長さのバランスが絶妙で、タバコと酒の匂いがほのかに漂う。 「間違いない。見てみろよこの、ちょっとカーブしてるとことか、血管が――…」 「サンキュー悠!ほら早く戻せ!死んじまうかもしれねーから…っそいつが…っ!」 必死な怜司が慌てて、まだ解説している悠の手からそれをむしり取った。 マスターが寄生生物を処理する薬剤を手に持ち、うやうやしく歩み寄る。 「これで安全に戻せるよ」 選び抜かれた三本目を怜司の下腹部にあてて薬剤を注入すると、皮膚が自然に吸着し、いとも簡単にそれは在るべき場所へと戻っていった。 「おお…戻った…!」 怜司が喜び、立ち上がって勃ち確認する。 (凄ぇ―な、怜司。俺の判断が間違ってるかもとか思わないんだ) 男根を振り回して喜んでいる怜司をよそに、悠がマスターに近づき、小声で耳打ち。 「ところでさぁ…、あのでかいやつって安全…?あれで遊べたりしない…?」 挿れてみたくて仕方がない様子の悠を見て、マスターが目を細めた。 「悠くん…。いい探求心だね。遊べるように、後で安全処理しておくよ」 「やった♡ ――あ、怜司には内緒にしといて」 「お前ら何企んでんだよ!?」 怜司が叫ぶが、悠は笑いながら新しいタバコに火をつけた。 「なんでもないよ」 薄暗い部屋に低音のBGMが迷い込む。いつものバーが戻ってくる。 煙草をフッとふいて、悠が笑った。 (顎だる…。でも、ちょっと面白かったな) ♡おしまい♡ ※反応的にFujossyさん向けじゃなかったかもしれないので、以降は他所で進めています。

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