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第1話  恋愛を教えてください 

恋なんてしたこともなかった。 いつだって部活や勉強に明け暮れて学生の間だって友達と遊んでたりしかしなかったから。 一つの事にしか集中ができないから告白だってされても付き合ったりして。でも胸はドキドキしなくて。俺だけ可笑しいのかなとも思った。 初恋は?なんて聞かれたことがあったとき俺は何も言えなかった。それくらい恋愛に不器用だったから友達から恋人に上手く進めない。 好きだって言う気持ちがどうしても言えなかった。 そして現在社会人になった今。 仕事に明け暮れてやっぱり恋愛が上手くできなかった。時間が経ち過ぎて40歳を越えた。 でもしょうがない。社内恋愛とかが嫌だったから女性社員とも少ししか喋ったことがない。 こんな性格は嫌だけども。 「俊也さん?大丈夫ですか?」 「別に何でもない。少し考え事をしていた。」 「僕に相談してもいいんですよ?」 「ありがとう。陽介。」 陽介は俺の部下だ。いつも俺を気にかけてくれている優しい人柄でみんなからも人望が厚い。 「陽介。恋愛を教えてくれないか?」 「恋愛ですか?いいですよ。じゃあ今日から彼女というか彼氏になります」 「彼氏?陽介はいないのか?彼女は。」 「いいんですよ。別に。最近別れたし、俊也さんが困っているんですから。」 「ありがとな。」 「明日から、恋愛の勉強しましょう。」 明日から陽介と恋愛の勉強をすることになった。なぜだか胸がワクワクしている。 恋愛を教えてくれなんて可笑しいよな。でもそれを受け入れてくれた陽介は優しくて、きっと モテるんだろうな。って俺何考えてんだろうか。

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