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番外編1 第1話

!!Warning!! ここからは佐々木の「変態ドM奴隷ネコ」としての素質が存分に発揮されます(渡辺はそれに死んだ目で付き合いますが、ディルドを持ってるだけなので厳密にはタチをするわけではありません(多分))!嫌な予感がした人はそっ閉じしてください! ---- 夜中起きたら、サギがいなかった。 トイレかと思ったら、トイレにもいなかった。 サギのことだし遠くには行っていないだろうと思ったので探してみたところ家の中にもいなかった。 さすがに隠し部屋とかはないと思う。とすると、「隣」か。…行きたくねえなあ…。 初日に図らずも家探しした俺は、後でふと気がついた。 「なあ、そういえばお前ドMじゃん?俺のディルドもあるって言ってたじゃん?それってどこにあるの?あの時はどこにも見当たらなかったけど」 「…先に言っておく、引かないでくれ。…ここにはない。『隣』だ」 「…隣?」 「……説明するより見た方が早いだろう。ついてきてくれ」 そう言うとサギは玄関の方に行った。首を傾げながらついていくと、そのままサギは玄関から外に出た。 「…ここだ」 サギが俺達の家の隣の部屋の鍵を開ける。それでも俺はよくわからなくて、言われるままに中に入った。 なんか違和感はあった。玄関のドアがちょっと分厚かったし。そして閉ざされていたリビングのドアをサギが開けた瞬間。 俺はまたしても絶叫した。 赤く塗られた壁。黒い床。壁に取りつけられた手錠と足枷。棚に飾られた鞭、蝋燭、貞操帯、その他様々なアダルトグッズ。 そして…ガラスケースに飾られた、ディルド。 変態だ。知ってたけど変態すぎる。マンションの一室買い取ってリフォームしてSM専用部屋作るとか正気か? 「…すまない」 「…いや、うん、ここまですると思ってなかったわ…」 「最初はこんな感じではなかったんだ。だが一旦凝り始めると止まらなくて…」 「そっか…よく見せてくれたな、ありがとう…」 「無理はしなくていい、できれば忘れてくれ」 「ちょっとこれは忘れられそうにないわ…」 「そう、だろうな…」 というわけで俺達は無言で戻り、この話題は封印された。 その部屋に、サギがいる。 正直言って嫌な予感しかしない。 でも…遅かれ早かれ、俺はあいつのそんなところを受け入れなきゃいけないとは思ってた。 だから俺は決死の覚悟で外に出た。 「あっ、一輝様、もっと、突いてっ」 …この甘ったるい声はなんだ。

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