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番外編2 第2話
発端は、2人でテレビを見ていた時の話だ。またしても何の脈絡もなく一輝様が爆弾を投下した。
「お前ってハメ撮りには興味ないの?」
今度こそむせた。いきなりドMって言われた時には耐えたのに。少し悔しい。
「…一応確認したいんだが、どちらがどちらに?」
「俺がお前に、に決まってるだろ。まあ本当にやるのは無理だから、ディルドかペニバン使うことになるけど」
「そうか…」
ハメ撮り。夢想したことがないではない。一輝様が私をめちゃくちゃにするところを全世界に公開されてしまうだなんて、最高以外の何物でもない。ちなみにモブレされてひんひん泣く私のビデオレターが一輝様に届くところを想像して抜いたことも数知れずなのだが、これは言わないに越したことはない。
「興味はある」
「そっか、いつやる?」
いつとは。5W1HのWhen。つまり「いつ」だな。
「そんな外食の日程を決めるノリで聞くものではないと思うんだが」
「それはそうだよな、まあちょっと気になっただけだし…」
「まず場所はどこにするか、シチュエーションはどうするか、機材はどう調達するのか…すぐに決められる話ではない」
「あー、そっちかー…」
そっちか、ではない。せっかく一輝様が私の願いを叶えてあげたいと思ってくださっているのだ。最高のものにしたいと考えるのは当然だろう。一輝様が話を切り上げようとしたから慌てて本音を漏らしたわけではない。断じて。
「数日待ってほしい。必ず最も無様で屈辱的なハメ撮りをプロデュースしてみせる」
「お、おう、楽しみにしてるわ」
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