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番外編2 第6話
「つ、つかれた…」
お面をつけたままベッドに寝そべり、一輝様が呟く。
「ありがとう、満足した」
「そうか…よかったな……」
「無理させてすまなかった。一応言っておくがこれはフィクションだ」
「わあってるよ…ってかそれ以外にもツッコミどころ多すぎだわ…動画は後で送るから」
「承知した。楽しみにしている」
「…他にもやりたいことがあったら言えよな、遠慮せずに」
その言葉に衝撃を受ける。そうだ、今回の件だって一輝様が話を振らなければ実現しなかっただろう。その事実に今更ながら気づく。
「分かった。少しずつ小出しにしていこう」
「助かる」
「…こんな私だが、それでも君は愛してくれるのか?」
「当たり前だろ。でも本当に裏切ったら殺す」
ああ、このお方の殺意はきっと美しい。そう思う自分に思わず身震いする。それでも。
「ああ、絶対に裏切らない」
決意を新たに、私は呟いた。
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佐々木 栄駿
仕事はできるんだけど今回はその方向性が斜め上億光年にかっ飛んでしまったαDom。ようやく自分に素直になることができた。本当はもっと渡辺に甘えたい。
渡辺 一輝
ただのイチャラブAVだと思っていたら想像以上にやばいものに巻き込まれてしまったβSub。自分が思ったより佐々木に執着していたことに初めて気がついた。普段から佐々木がどこか遠慮しているのが気に食わなかったので「今日一日は素直になっていいぞ」って言ったら予想とは裏腹に全力で甘えたがりメスムーブキメられたので困惑しつつもかわいすぎて許した。
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