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第133話
クゥーン、クゥーンと鳴きながらぎゅっと僕の服にしがみつくチビ竜。
「すごく可愛いんだけど」
ゲリ―さんがパチンと手を叩いた。
「悠長なことを言ってる場合ではないぞ。殿下たちが戻ってきたら間違いなく焼きもちを妬くだろう」
スフィルさんがやれやれとため息をついた。
「あれ?ギルは?」
ゲオリクさんがあたりをキョロキョロと見回した。
「船酔いでダウンしてるわ。余震が続いているのに船で移動するなんて命がいくつあっても足りないわよ」
「陸路より船がいちばん早く北の砦に着くんだ。やはりギルは留守番をさせるべきだった」
「あとで駄々をこねられてもしらないわよ。ギルが根に持つタイプだって貴方たちがいちばんよく知ってるでしょう」
「体調がよくないのなら無理をしてまでついてくる必要はなかったんだ。殿下たちとサクさまに迷惑を掛けたら元も子もない」
「スフィルの言う通りだ。敵襲を受けたら対処できない。かえって足手まといになるだけだ。サクさまをお守りすることが出来ない」
「二人ともなんか生き生きしてわね。水を得た魚のようだわ。アタシも頑張らないと」
目をキラキラと輝かせると、
「いや、頑張る必要はない。五月蝿いのは苦手だ」
「そう、いつも通りでいい」
二人にそう言われムッとするゲリーさんだった。
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