1 / 2

刺激たっぷり 新しい快楽開発①

「んっ、ふぁ……」  薄暗い部屋の中に響く熱を帯びた甘い声。 「はぁ……ァ、ん……」  部屋の中央に置かれた分娩台の上で、青年は大きく脚を開かされ、拘束具でしっかりと固定されていた。  柔らかな肌が冷たい金属に触れ、ゾクゾクする感覚に身体が震えている。 「んぁ、そこっ……やだっ」  ペニスの先端を執拗に捏ねるように撫でられ、拒絶したいのに身体は素直に感じてしまう。  さっきからペニスはガチガチに勃起していた。  今すぐにでも射精してしまいたいのに、俺のペニスの根元には銀色の輪っかが嵌められていて、それのせいでイクことができない。  先端を撫でられるたび、先走りが溢れだし、ペニスを弄る相手が俺の漏らしたもので濡れていく。 「ぁっ、あっ……だ、めっ……そこ、だめっ」  身を捩って抵抗してみるも、脚を固定されているせいで逃げることなんてできない。  散々好き勝手弄られたペニスの先端からは、止めどなく透明な先走りが溢れ出し、裏筋を伝ってシーツにポタポタと小さなシミを作っていく。 「ふふっ、こんなに漏らして……キミは堪え性がないね」  ワザと音を立てて、チュッと先端に吸い付くようなキスをされると、身体は羞恥と期待でビクンと跳ねてしまう。 「ふぁっ!んぅ……はぁ、ァッ……」  たったそれだけの愛撫に軽くイってしまい、小さく身体を震わせながら快楽を逃がそうと耐える。  そんな俺の反応を愉しんでいるのか、彼がニヤリと笑ったのがわかる。  もうこの格好をしてどれくらいの時間が経ったのかわからない。  それなのに、与えられた刺激はペニスの先端を軽く撫でるだけのものと、先程チュッと先端にキスをしてくれただけ。  たったこれだけの刺激しか与えてもらえていない。  それなのに、ペニスから溢れ出した先走りがアナルまで垂れ、無意識にヒクつくついてしまう。  まるで早くココを弄って欲しいと、自ら誘うように収縮を繰り返していた。 「ココ、物欲しげにヒクついてる。早く僕にイジメて欲しいって言ってるみたいだ」  焦らすように穴の周りの襞を指の腹で撫でられ、クプクプと挿るか挿らないかというギリギリのところを撫でてくる。  指の温かさがアナルの周りの敏感な皮膚を優しく擦り、わずかな圧力がナカへの期待を煽り立てる。 「ンっ……お、願い……します。ナカも、触ってぇ……」  俺は堪えきれず、自らイジメて欲しいと哀願してしまう。  こんなこと、自分から言っていいはずがないのに……  でも、今はなんでもいいからナカを弄って欲しかった。  ずっと我慢させられていたせいで、ナカが疼いてしかたない。  お尻のナカをその指でイジメて欲しい。  グチャグチャに掻き混ぜて、前立腺もいっぱい擦って欲しい。  おかしくなるくらいナカをイジメて、いっぱい射精させてほしい。  今の俺がどんな顔をしているのか、自分でもわからない。  きっとだらしない、えっちな顔をしているんだと思う。  さっきから、この人に酷く犯して欲しいってことしか、何も考えられない。 「しかたないなぁ~。ココ、弄ってあげるけど、イっちゃダメだよ?イったら、お仕置きするからね」  ニヤニヤ笑みを浮かべる彼に向かって、うんうんと何度も首を縦に振って了承する。  なんでもいい、早く挿れて欲しかった。  イきたくて、射精しなければ、甘イキだけなら許されると勝手に思っていた。   「じゃあ、まずは一本……」  焦らすようにゆっくりと指が挿入される。  ローションと俺の先走りで濡れた指は抵抗もなく第一関節から第二関節まで難なく飲み込み、ゆっくり出し入れを繰り返される。 「ふぁっ、ァッ……あっ、ン!ぁ、もっとぉ……」  ゆるゆるとした動きのせいで余計に焦らされ、もっと強い刺激が欲しくて腰が揺れてしまう。  腰をくねらせると、指がナカの壁を軽く擦り、甘い痺れが下腹部全体に広がる。  呼吸が浅くなり、ペニスがピクピクと脈打つ。   「コラコラ、腰が揺れてるよ。まだ挿れたばかりなんだから、ゆっくり慣らさないと、ね」  俺をイジメてくる彼が優しい声で囁きながら、首筋に唇を這わせていく。  彼の熱い吐息が肌を撫でる、ただそれだけの刺激すらゾクゾクとした快楽に変わり、俺は甘い喘ぎ声を上げることしかできなかった。  延々と続くように思えてしまう撫でるだけの小さすぎる刺激に、熱を持て余した身体は耐え切れず、腰が勝手に揺れてしまう。  ペニスの先端からは射精もしていないのに、漏らしたように先走りが止めどなく溢れ、彼の手を濡らしていく。  クチュッ、クチュッと濡れた音が大きくなり、ナカを犯す指が徐々に深くなっていく。 「アっ、あっ……アッ!」  前立腺を擦られた瞬間、ビクンッと身体が跳ね、甘イキしてしまう。  イキたい。イキたい。イキたい……  射精したいのに、ペニスには銀色に光るコックリングが嵌められているせいで、射精することができない。  苦しくて、でも切なくて……もっと激しく犯して欲しいと願ってしまう。  無意識に腰をくねらせるように振ってねだる。  そんな俺の姿を見て、彼は呆れたような吐息を漏らし、「ホント、堪え性がないなぁ……」と言いながらグチュンと指が一本増やされる。 「ほら、こうして欲しかったんだろ?」  グチュッ、グポッ……とさっきまでの焦らすような愛撫とは異なり、ナカを掻き回すように犯され、頭がチカチカする。 「ひゃぁっ!あ゙っ、あっん。――ッ♡」  前立腺を執拗にイジメられたせいで、腰が跳ね上がり、分娩台が軋む。  指先が前立腺を強く押し込み、ぐりぐりとイジメるように擦られるたび、鋭い快感が背筋を駆けあがり、視界がぼやける。 「ここが好きなんだね。いっぱい、イジメてあげるけど、イっちゃダメだよ?」  彼の指が前立腺を的確に捉え、執拗に責め立てる。  室内に響くのは、俺の甘い喘ぎ声とグチュグチュという淫靡な水音。  さっきから何度もイってるのに、コックリングのせいで射精を許されていないから、快楽の波を逃がすことができない。 「あ……っ、ま、てぇ……と、まって……イって、イってる……かりゃっ♡」  ビクンビクンと跳ねる俺の身体を見て、彼は不敵な笑みを向けてくる。 「イってるの?ダメだって言ったのに……。これは、お仕置きが必要だね」  ぐちゅぐちゅとナカを犯す指は止めてくれない。  舌を舐め合うようなキスをされ、唾液を飲まされる。    絶頂を許されない身体は熱を溜め込むばかりで、頭がおかしくなりそうだ。  キスの最中、舌が絡みつく感触に頭がボヤっとしてくる。  彼の唾液の味が俺の興奮をさらに高め、ナカを犯す指の動きが同調して快楽を増幅させていく。 「んぁっ、これぇ……とってぇ……も、イキたい♡しゃ、せい……したい♡」  俺が涙声で許しを請うと、彼はクスっと笑顔を浮かべながら指をゆっくりと引き抜いた。  さっきまで散々犯されていたのに、急に抜かれたせいで物欲しげにパクパクと開閉を繰り返すアナル。  そんな俺のアナルにフッと息を吹きかけ、反応を楽しむ彼が憎らしくてしかたない。  息がアナルに当たるたび、敏感になった皮膚が震え、ナカの空虚感が強くなる。  早く、早く、また奥を弄って欲しい。  もっと大きいモノで埋めて欲しいという欲求が募っていく。   「しかたないなぁ~。射精させてあげるけど、約束通りお仕置きはするよ?いいね?」  お仕置きがなんなのかわからない。  でも、今は早く射精したくてしかたなかった。  ずっと我慢させられてたせいで、根元に食い込んだコックリングが痛い。  狂いそうな快楽に、頭がおかしくなりそうだった。 「いっぱい擦ってあげるからイっていいよ」  彼は俺のペニスを包み込むように握り、シュッシュッと力強く擦り上げてくる。  自分でするときとは全然違う強い手コキに抗うこともできず、甘い声を上げながら快楽を享受することしかできない。  彼の手でどんどん熱を高められ、ギュッと握られたまま根元から先端まで強く扱かれるせいで、脈打つ血管が熱くなり、先走りがさらに溢れ出して滑りをよくしていく。 「アッ、ぁっ♡イくっ、イクっ……と、て……イ、かせ……♡」    パチン  根元に付けられていたリングが外された瞬間、我慢することができず、声にならない悲鳴を上げて射精してしまった。 「――っ♡」  我慢させられ続けたせいで、勢いよく精が飛び散り、彼の服にまでかかってしまう。  でも、俺にはそんなことを確認する余裕も残っていなかった。  強すぎる快感に息も絶え絶えで、頭の中が真っ白になって何も考えられない。  このまま眠ってしまいたいのに、お尻はまだもっと弄って欲しくて疼いてしまう。 「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」 「新一くん、いっぱい出せたね。エラいエラい」  俺が出した精液を指で掬い取り、美味しそうに舐めとる彼の姿にゾクッとする。  まだ、終わってない…… 「じゃあ、約束通りお仕置きをしようか。これ、わかるかな?」  彼の手に握られていたのは、見慣れない細長い棒が付いた道具だった。  いつも自慰をするときに使っているバイブとは全然違う、細い棒状のバイブ。  太さ的には、鉛筆とかボールペンよりはずっと細く、お箸くらいだと思う。  所々ポコポコと突起が付いているけれど、あんな細いものを挿れられても満足できる身体じゃない。  というか、あんな細いものじゃ満足にイクことなんてできないと思う。  初心者用?でも、俺が初めて使ったやつでもアレよりもっと太かったと思う。 「新一くん、コレがなにかわかってない顔だね。そうだよね。コレをお尻に挿れても、キミは満足できないだろうからなぁ~」  揶揄うような言い方につい眉を顰めてしまう。  わかってるなら、せめてアンタのブツくらいのサイズにしてよ。  ズボンの膨らみ具合から結構イイもの持ってるってわかってんだからな。 「これはね、尿道バイブってやつだよ。キミの可愛いおちんちんの穴に挿れて、ナカから前立腺をたっぷり可愛がる玩具だよ」  笑顔で説明してくる彼の言葉が上手く理解できない。  アレをどこに挿れるって?  俺のおちんちん?  いやいや、ちんこに挿れる穴なんてないから。  まぁ、男の身体で本来はお尻の穴も挿れる場所じゃないけど……  でも、そこは慣れっていうか、趣味って言うか……でも、入口とも言うから、アナルは出口であり入口でもある。  うん。名言だね。  衝撃的な彼の言葉につい現実逃避してしまったけど、その間にも彼は手慣れた手つきで尿道バイブにジェルをたっぷり塗っていた。

ともだちにシェアしよう!