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第21話 言葉の外にあるもの

その夜、レインは黒い服を選んだ。 胸ポケットに飛沫防止用の伊達眼鏡を挿し、ヒップポケットには薄い手袋を忍ばせる。 誰に言われなくとも、応急手当が必要となる事態は容易に想像できた。 21時少し前に店の正面から入り、他のバウンサーたちに面を通す。 レインは全体をぐるりと見渡すとカウンターの端にもたれかかった。トイレや正面入口など、人の流れが見える場所だ。 カウンターで飛び回るように酒を作っているクリスに目配せで来訪を知らせ、ビールをよこそうとしてきたバーテンダーにはミネラルウォーターだけでいいと告げる。 クリスの店は、前の週に訪れた時とはまるで別の生き物だった。 酒と汗と香水が混ざり、床は粘つき、外国語と笑い声が音楽に混ざる。 あらかじめ渡されていたスケジュールによると、ゲストのアーティストたちは数組、メインとなるのはロンドンからの名の知れたバンドで、彼らは最後に登場する。 レインは最新の音楽シーンに詳しく無いが、とにかくジャンルレス、または融合のようだと感じていた。どれもオルタネイティブロックやプログレッシブメタルの要素があり、曲によってはR&Bやエレクトロニカ、果てはラップまでも含むまれている。 客層はほとんどが欧米系で、予想通り、基地から足を運んできたらしい屈強な連中が何グループか。当然、男性の比率が高い。 次第に暗闇に目が慣れ、客たちの表情が読めてくる。 喧嘩の前の甘い苛立ち。 ドラッグによる不自然な明るさ。 視線で獲物を追う男。 それらを察知しながら、レインは軽く自嘲する。 眠れない夜の穴埋めには、いっそ、こんな喧騒の方が合うのかもしれない。紹介者であるヒューゴに感謝してもいいくらいだ。 店内では、すでに客のボルテージが上がりかけている。 束の間の無音。舞台付近からひずみや乱れた靴音が歓声に紛れる。 ステージが次のバンドへと引き継がれたようだが、レインの目線は出入り口に固定されたまま動かない。 バンドが切り替わった瞬間、フロアの空気があからさまに変わった。 さっきまで喧噪に揺れていた波がざあっと引くみたいに。 次に落ちてきたのは、低音だった。 見ずとも分かる。 ルカだ。 彼が奏でるベースのリフはただの低音じゃない。輪郭がある。鋭く、胸骨の裏を押す。フロア全体の脈拍が、一段上がるのが分かる。 ドラムが重く落ち、ギターが唸り、客をさらに煽る。 そこに、ルカの声。 フロアが一瞬静まったのは、驚きじゃない。 ルカの声は、まず沈む。 喉の奥で転がるような、滑らかな低音。 ——レイン 反射的にステージを振り向いた。 名前を呼ばれた気がして、頭より身体が先に反応したのだ。 歌詞の中に『雨』が含まれていたのだろう。綴は違うが、同じ音だ。 レインはまっすぐにルカを見た。 ルカの双眸が大きく開かれる。 ルカの歌声はそこから一気に高音を繰り出す。 歓声が上がった。ボルテージが跳ねる。床が鳴る。指笛が響く。 近い。 距離じゃない。 触れられているような錯覚だ。 音が、皮膚の内側に落ちてくる。 リズムと歌声のマッチが心地良い。 透明というより、薄い刃物のような静かな切れ味を持つ歌声。 嫌でも流れ込んでくる歌詞に、レインは、唇の裏側を噛んだ。 胸の奥が、いやにざわめく。 ——僕から離れたいんだろ。そんなことはとっくにわかってる ——それでも、何も掴めないままで炎の上を泳いでいる ——きみに切り裂かれた血管を、焼いて塞ぎながら生きている ルカの喉から発せられる歌詞を、まるで自分に向けられた言葉のように受け取るのは、自惚れによる勘違い以外のなにものでもない。 知った声だから、歌詞が頭に胸に流れ込んでいるだけだ。 ——どうせ僕には何も残らない うるさいはずの場所で、ルカの声だけが悲痛なほどに澄んでいるせいだ。 ライトを反射して黄金に輝いていたルカの視線は、ぼんやりと滲んで宙を彷徨い始めた。 汗で光る首筋。 濡れた長い前髪をかきあげ、すっと細められる瞳。 なにもかもが艶かしい。 フロアに漏れる感嘆は、彼の美しさに気付いた者たちの吐息だろう。 レインは指先で眉間を押さえ、脳裏に焼き付いたルカを追い出すように、深呼吸をした。 今夜の自分は雇われのバウンサーであり観客じゃない。 求められる仕事のみに集中すべく、レインは裏口近く、——ステージからは死角となる位置——に再び立つ。 深夜、トイレ前で小競り合いが起きた。 かなり酔った様子の男性が二人。肩が当たった、女がどうだと常套文句が飛び交う。 レインは念の為に手袋を嵌め、無言で割って入った。 片方の胸を押さえ、もう片方の髪の毛を掴む。どちらも暴れようとするが、顔を歪ませるだけで身体は微塵も動かない。 「終わりだ。帰れ」 コンクリートのように固く、全く温度のない宣告。 男たちが同時に、自分たちの動きを止めた男の顔を見上げて、すぐに目を逸らす。 レインの表情の冷たさは、二人の男から血気を奪うのに十分だった。 相手の体から怒気が抜けたと判断し、レインは手を離す。 再びカウンターの端へ戻るためフロアを横切ると、興味を惹こうと腕や肩に纏わりついてくる手。レインは微かに口角を上げてそれらの誘いを受け流す。 ルカの歌声は一曲だけで、すでに消えている。 意識を途切れさせるものはない。 <ドク!> その直後、軽いノイズ混じりでインカムが鳴った。 フロントドアを担当しているバウンサーだ。レインより背は低いが、体重ではかなり上だろう。 ただ事ではない声のトーンに、レインの神経が集中する。 <どうした> <裏口で揉めてる、見てきてくれ> その背後で、英語の怒鳴り声が弾ける。 意味は途切れるが、焦燥だけははっきりと伝わる。 「二人だ……!さっきのバンドの……!」 その一語で、思考が歪む。 ——まさか。 「ルカを見たか?」 間近のバーテンダーに尋ねたが、こたえはノーだった。 伸びた金髪の顎ひげを編み、バイキングを思わせる骨格の大きな男だ。 「最後に見たのは?」 「さっきの演奏だね。あいつのことだから、まだバックステージで喋ってんじゃねぇかな。今夜はいろんなミュージシャンが集まってっからさ」 強めのオーストラリア訛りで、バーテンダーは続ける。 「ところで、あんたレインだろ。俺には大学の先生にゃ見えねえが、ルカから聞いた特徴に一致する」 「そうかもな。で、俺が席を外している間、裏口に出入りはあったか?」 バーテンダーは、ハッと息を吐いて笑った。 「臨時のバウンサーにしちゃ仕事熱心だな。ルカの言う通りだ。死ぬほどイイ男なのにクソ真面目」 「答えてくれ、出入りは?」 「あったかもな。見たわけじゃねえが、冷たい風が入って来た気がする。たぶん外気だろう」 レインは舌打ちした。 バーテンダーがまだ何か言いたそうにしていたが、頭が追いつく前に身体が判断する。 床を蹴り、裏口のドアを飛びかかるようにして開ける。 客であれば入口でのチェックは通している。あからさまな武器は持ち込めない。 だが―― 最初から酔客を狙った暴行の可能性。 最悪のパターンが、いくつも重なる。 次第に熱を持つ肺に夜気が流れ込む。 路地の左右を素早く目視し、裏口からやや離れた暗がりに人影を見つける。 男三人が揉み合っている。 そこに一瞬、ギターケースが紛れる。抱えるようにそれを守っている人物の影は長身で細身。 ――ルカかもしれない。 その瞬間、頭が “無” になった。 駆け込み、割って入った途端だった。 額にピリリとした刺激が走り、視界が一瞬で真っ赤に染まる。 鋭い刃が額の薄皮を走ったのだ。 奪われた視野に、辛うじてシルエットが浮かぶ。 相手はどちらも身体にかなりの厚みがある。片方はレスラー並のごつい肩、もう片方はビール腹だが奥に筋肉の塊。 「離れろ!」 レインは掌で血を拭いながら、ギターケースに向かって叫んだ。 同時に、一人目の肩口辺りに狙いをつけ力任せに蹴り飛ばす。 レスラー並の体型は見掛け倒しではなさそうで、一瞬よろけた相手はすぐに体勢を立て直し向かってくる。 レインはそれをあっさりと流し、背後に回って今度は思いっきり膝裏を蹴った。 そして前向きに倒れたところを、髪の毛を引っ張り顔を上げ、路面に叩きつける。 一瞬の出来事であっけにとられていたもう一人が、突然気がついたように叫び声を上げながら掴みかかってくる。 わざわざ自分の位置を知らせるその行為に、レインは口元を曲げて笑う。 ビール腹の上あたりのみぞおちに肘を思い切り落とし、ばったりと仰向けに倒れた巨体の胸を膝で押さえ、路面に背中を押し付ける。男は苦痛に顔を歪め、小さく「やめてくれ」と何度も懇願した。その哀れな声はレインには届いていないとも知らず。 自重に加えてレインの体重が、路面の小石を武器に変え、衣服を突き破り、背中の皮膚に食い込む。 「消え失せろ」 レインは英語で乱暴な言葉を選び、ざらつかせた声で低く言った。 男たちは悪態をつきながら消え、路地に静寂が戻る。 レインはシャツの袖で顔面に流れる血を拭い、細身の男へ振り返る。 ギターケースを抱きしめ路面にへたり込んでいた人物は、ルカではなかった。 隣で演奏していた男性だ。 シルエットは似ているが、近くで見るとほとんど骨と皮だけのように痩せていて、いかにもロックのギタリスト然とした革のパンツを履いている。 「怪我は」 男は首を振った。だが腕が小さく震えている。おそらく、アドレナリンの残りだ。 「車を呼べ。それまでは店の正面に居ろ」 レインはギタリストからケースを受け取り、立ち上がらせる。 高価なものなのだろうと予想はついた。慎重に携え、もう片方の手で男を支え、店の表へと誘導する。 入口担当のバウンサーはレインの額を見るなりぎょっとし、その顔でレインは再び出血していることを知る。 男にギターケースを返すとようやく落ち着いたのか、礼を述べてきた。近くに居た別の男性もしきりに感謝を伝える。インカム越しに聞こえていた英語の主に違いない。 「車に乗るまで独りになるな」と告げて、レインはその場を離れる。 止血より先に、店の外周を確認しておきたかった。 もしあの二人組が高価な楽器を狙った強盗だとしたら、今日の出演者の多くがターゲットになりうる。ギター1本でも、ハイエンドモデルなら数百万の価値があるはずだ。あのギタリストの様子からも、かなりのものを持っていたんだろう。 レインは店が入居している雑居ビルの一角を、警戒しながら周った。 裏手に戻って、店に入る前に左右をもう一度目視する。 それにしても——とレインは呆れのため息をついた。日本の路地には監視カメラが普及していなさすぎる。欧州の政府機関で見られるCCTVのほとんどが日本のメーカーだというのに。クリスに設置するよう伝えなければ。 その時だった。 裏口のドアが勢いよく開け放たれる。 「レイン!!」 中から飛び出して来たのはルカだった。 ほとんどぶつかりそうな勢いで、レインに駆け寄ってくる。 「い、いま、聞いて……」 息切れで、肩を上下させながら、ルカの両手がレインの両肩に乗せられる。 「びっくりし……えっ!あ、血だ!レイン!」 レインは薄く微笑み、両肩に置かれた手をやんわりと退ける。 「かすり傷だ」 「でも……」 「頭は出血しやすい。こんなのは跡も残らない。残ったところで、一つ増えるだけだしな。で、何か用?」 「何か用って……なんだよ」 「ずいぶん急いでいるから。他に揉め事でも?」 「違うよ!レインがフロアに居たから驚いて……キースが、レインなら血相変えて出て行ったって」 「キース?」 「バーテンダーだよ、ヒゲの」 「ああ、彼か。仲がいいの?」 「同じオーストラリア人ってだけ。そんなことより、その怪我、どうにかしないと」 キースの口ぶりからするに、同郷だけの顔見知りではないだろう。 ルカの ”浅い関係の輪” に含まれるのかもしれない。 「襲われていたのはきみのバンドのメンバーだな。ギターが狙われたんだろう。そんなに高額なのか?」 「たぶん。特別なステージの時だけ使うって演奏前に自慢してた」 「そうか。なら、きみのも?」 「あのギターが狙われたんなら、犯人はステージで見てそれが分かったってことだよね。同じ業界の人か、ギター通かもしれない。だとしたら僕のは売っても価格はつかないって分かるはずだ。僕にとっては最高のベースだけど」 「だとしても、今夜は荒っぽいやつらがうろついてる。気をつけて」 レインの忠告をルカは微笑みで受ける。 「額から血を流してる人に心配されても……」 ルカの声に混ざるからかいの色に、レインは居心地の良さを感じた。 昔から知っているような気やすさと、これまで一度も感じたことのない胸のざわめきを同時に与えてくる。 しかし、忠告は深刻だった。 ルカの場合、所持している楽器が何であれ、遥かに本人の方が価値がある。レインにとってみれば一目瞭然のことだが、当の本人に自覚はないらしい。それが危険度を上げる。 「かすり傷だと言ってるだろ」 レインはTシャツの裾をまくり上げ、額を拭った。 ふいに顕になる引き締まった腹に、ルカの視線が一瞬止まる。幾つかの傷跡。確かに、それらに比べれば、額の傷はかすり傷かもしれないが。 「バックステージに応急セットがあった。持ってくるから、ここにいて」 「いや、いい。血は水で洗えば止まる。それに、裏口ばかり見張ってるわけには」 「見張る?どうして?」 「臨時のバウンサーとして雇われてるんだ。今夜限りの」 「レインが?どういう経緯で?」 「質問攻めだな。とりあえず中に戻るぞ」 レインはルカの肩に手を添え、裏口から店内へいざなった。 外気に気がついたのか、カウンターの中からキースが顔を向ける。入って来たのがレインたちだと認めると笑みを浮かべ、前に立った。 「……おっと、なんだよその額。外で派手にやったな?せっかくのツラが台無し――ってほどでもねえか。むしろサマになってんじゃねえの」 そう言って、ペットボトルの水とキッチンペーパーを軽く放ってよこす。 レインは受け取り、傷を拭う。 「……助かる」 低く短い礼にキースは肩をすくめる。 バーテンダーとしての歴は長い。トラブルには慣れている。 レインはルカへ視線を向ける。まだ心配気な表情だ。 「押さえていればすぐ止まる。俺は仕事に戻る」 事務的な声には、用件は終わった、と切る響きがあった。 ルカの目が、わずかに陰る。 それを横目で見ていたキースが、場違いなほど明るい声を出した。 「まあ正直に言うとな、ルカじゃなくてホッとしたぜ」 ルカは顔を上げて笑顔を作った。 「俺のベースなんか売っても二束三文だしな」 軽い調子。 キースと同じ強いオーストラリア訛りを発したルカに、レインは一瞬視線を向けた。自分との会話ではこれまで一度も聞いたことのない言葉遣い。 それは、どこか潮の匂いがした。砂浜、カクテル、サーフボード、日焼けした肌と潮で錆びる金色の髪。 レインには無いものばかりだ。 「はは、違いねえ。おいルカ、こいつが例のセンセだろ?血相変えて飛び出してったんだぜ。やられてんのがお前じゃねえかって。なあ?ルカじゃなくて良かったよな、センセ」 急に振られ、レインは顔をしかめる。 「……仕事をしたまでだ。相手が誰であれ関係ない」 「へー、立派なことで」 「じゃあ……僕はバックステージ戻るよ。ロンドンから来てる連中、かなりイカれてて面白いんだ」 ルカは訛りを消してレインに告げた。 「帰りは」 「分からない。適当」 「独りになるな。気をつけろ」 間を置かずに低く念を押すが、ルカは再び軽く笑い飛ばした。 「楽器なら平気だって。じゃ、またあとで」 軽く手を振り、カウンターを離れる。 ため息をついて頭を抱えるレインを今度はキースが鼻で笑った。 「ほんっと分かってねえよな、あいつ。金曜もさ、俺がここで目ぇ光らせてんだよ。あいつ狙いの客が何人も来てんのによ。本人はのんきな顔してやがる」 レインは敢えて反応しない。 「ステージに立つルカはさ、あんたも見ただろ?凄まじい色気で圧倒しやがる。あんな音を出すベーシストに会ったことはないね。それが一旦ステージから下りると、まるで別人の無邪気さだ。どっちが本当のルカなのか、未だに掴めねぇ」 「……ずいぶん仲がいいんだな」 そう呟いたレインを、バーテンダーは笑い飛ばした。 「ま、同郷の気やすさはある。それに俺もルカも、昼は波を追い、夜はバーやクラブで働いて生きてきたんだ。クリスやヒューゴみたいなエリート出身者とは違う。それを言うとセンセ、あんたもあっち寄りだな」 「俺はただの牧師の息子だ。ヒューゴは確かにドイツ人騎士の血が入ってるが、それもロシア革命前の話だ」 「そういう所だよ。俺らの会話にロシア革命だのバルト帝国だのは出てこねぇの。しかし、牧師の息子にしては……」 キースの目が鋭く細められ、一瞬光りが宿る。 「……なんだ?」 「地獄を見てきたような顔をしてる」 ニヤリと笑って見せたキースに、レインは口角を上げた。 「なあセンセ、今夜だけと言わずさ、金曜もバウンサーやれよ。そしたらずっと見張ってられんだろ?」 「ルカは子供じゃない」 「はは、よく言うぜ。今にも吐きそうなくらい心配してるって顔に書いてあるぞ」 反論はしなかった。 事実を突きつけられ、反論できない、の方が近い。 仕事だと言い張るには、意識がルカを追いすぎている。 「しょうがねぇな。ほら、連絡先よこせよ。金曜に俺が休む時は知らせてやる。見てらんねぇよ、あんたら」 ざわめきと音楽が充満するフロアでさえ、レインの頭では、人間が作った地獄で苦しむ子供や女性たちの叫びがこだまする。 その叫びを止められるのはルカだけなのだ。 彼の傍に居るときだけ生命を感じる。 生きていて良かったんだと思える。 だが——その甘えが——余計にレインを苛む。 自分は許されるべきでない。許されて良いわけがない。 この感情に、どんな名前を付けろというのだ——

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