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可愛いと思ったら負け-12
「……ははっ、真っ赤じゃん!」
「だって、航大がさあ……!」
翼が可愛くて愛おしい。もうこの気持ちに嘘はつけない。
唇を押し付けると、翼のほうから俺の舌を迎え入れ、俺がどうこうする間もなく主導権を握られた。
遠慮がなくなったからなのか、今までと比較できないほど激しく、歯がぶつかってしまうこともあるくらいだ。
それでも落ち着けよと思うことはなくて、お互いに余裕がない事実で興奮が増す。
求められることが心地良い。
「お尻、浮かせて?」
翼に言われるがままにソファに膝を立て、翼の首に抱きつくと、ズボンごとパンツを途中まで下ろされた。
「全部見せてくれる?」
「いちいち、言うなっ」
結局動きにくいからと全て脱ぎ、初めて翼の前で全裸になった。そういう恥ずかしさも加わってか、前回触れられたときよりも下半身が強く反応してしまっている。
「俺だけじゃ、嫌なんだけど」
「はいはい」
翼が膝あたりまで服を下ろすと、想像よりも大きいそれが視界に入る。
跨っているときから勃起しているのは分かっていたけれど、このサイズだとは思っていなかった。
「……え、デカくない?」
「だって航大が可愛いから」
「だとしても……これは……」
ゆっくりと手を伸ばして、指で輪を作りサイズをはかろうとしたけれど、回した指同士がくっつかない。
え? 嘘だろ? と親指と人差し指、中指と試していると、その刺激が気持ち良いのか、翼が声を漏らした。
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