163 / 256

2

「あぁ、あ! や、め! うぅ、あぁ!」  由宇は、初めての感覚に震えた。  健人が、優しく。  だが意地悪く、体の中を弄ってくる。 「由宇くんを、気持ちよくさせてあげたくて」 「やぁ、あ! 腰、ガクガクして……震えが……」  震えが、止まらない!  大きく引き攣り、由宇はそのまま精を飛ばした。 「あぅ、はぅ。はぁ、あぁ、あ……」 「素直な由宇くん、好きだよ」  由宇が呼吸を整える間、健人は彼に寄り添い髪を撫でてあげた。  よくできました、と子どもを褒めるかのように。  仰向けに寝たまま、由宇は腕を挙げた。 「手を……握って」 「いいよ」  触れてきた健人の手をつたい、由宇の腕は下へと伸びた。  そして、彼の性器を静かに掴んだのだ。

ともだちにシェアしよう!