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【予告】

酒生(さこう) 昇一郎(しょういちろう)(65歳) 大学で「日中比較文学」の教授だった。定年退職後、すでに空き家となった限界集落にある実家に戻ることになる。大学院生時代、同性の恋人との関係を残酷に否定され、嫌悪され、そのせいで以来、実家に戻ることはもちろん、両親の葬儀や墓参りなどにも、一度も帰省したことが無かった。実家の事は、姉・田町(旧姓・酒生)有美子に任せっきりだったが、その姉も70歳になったことを契機に、家族から車の運転免許返納を勧められ、もう実家までの足が無くなり、管理が出来なくなると言われ、今後の実家の管理を任されたことをきっかけに、誰もいない大きな古民家で1人暮らしを始めることになる。 中埜(なかの) 幸志(こうし)(58歳) 週に2回(月曜と木曜)、限界集落である月見村に赤いスクーターで郵便配達(回収、見守りも)に来る、この道40年ベテラン郵便配達員。月見村に「新顔」として現れた酒生教授に興味を持ち、村に来るたびに楽しく話を弾ませていた。 独身だが、これまで、仕事一筋で特に恋愛もしてこなかった。高校時代の同級生と、20代後半で職場の上司に勧められた見合いで知り合った女性と少し付き合ったが、どちらの場合も彼自身が面白みのない退屈な人と思われて振られている。以来、恋愛に関心がなく、マイペースで生きている。穏やかで、のん気で、物静かで控えめな性格だが、イコール退屈だと思われるらしい。 …この2人が主役となるBL小説。果たして需要はあるのか?成立するのか?私自身、首を傾げながら書いております(笑)

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