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07 ベッドで交わる ※R18
ふらふらの柊を抱き抱えて、俊一は寝室に向かった。ふわりとベッドに横たえたあと、グラスに水を注ぎ、ベビーオイルのボトルを手に戻ってくる。
「はい、お水飲んで」
差し出されたグラスを受け取り、柊はこくこくと喉を鳴らした。
冷たい水が喉を潤し、ほんの少しだけ頭が冴えてくる。
「北村さん、続き……しよ。足、開ける?」
さっきあれだけあられも無い姿を晒したのに、また恥ずかしさがぶり返してきた。なるべく目を合わせないようにしながら、そろそろと足を開いていく。
先程欲を解放してふにゃりと柔らかくなった自身も、ぷっくりと縦に割れたそこも、すべてを晒すのが恥ずかしい。
その様子を見つめながら、俊一はオイルのボトルを開き、とろりとした液体を掌に落とした。
「……ごめんね。よく考えたら僕、こういうの久しぶりで……今日はちょっと、これで代用するね」
誘ったの僕なのにキマらんね。と申し訳なさそうに笑う。
「南さん、絶対モテるのに」
「そんなことないよ。それにここ数年は、ずっと店の準備で手一杯だったから。試作品つくったり、経営の勉強したり……気づけばとんとご無沙汰」
あはは、と照れくさそうに笑いながら、ぬるんとした感触の指が、そっと窄まりへ伸びる。
浴室で何度も擦られた場所をまた撫でられて、びくりと腰が跳ねた。
「……ん、くっ」
ツプリと指が入る。2本、3本と増えていき、柔らかな壁の奥を優しくほぐされていく。
指の腹が繊細に動くたび、じわじわと快感が押し寄せ、腰がはしたなく揺れる。
「あ……南さ、っ……もう、早く……」
とろけた声が訴えるように零れ落ちる。
蕩けた熱の中、ようやく指が引き抜かれたかと思えば、その代わりにあてがわれたのは、さきほど見た俊一の昂りだった。
「今、ゴムないから、必ず中出さないようにするから堪忍な……っ」
グッと圧がかかる。
ゆっくりと押し広げられていく感覚に、全身が歓喜の声を上げる。痛みはないけれど、いつも使っている玩具より明らかに大きくて、とても熱い。
息ができないくらいの圧迫感に何度も短い息を吐いた。
「大丈夫……?」
「んっ、はい……」
なんとかそう答えると額やまぶた、鼻の頭にたくさんのキスが降ってくる。
そんなささやかな動きも、身体が拾って刺激を拾う。俊一と深くつながっているという実感が、全身に染みわたっていく。
「そろそろ……動くね」
低く囁かれた声に、返事の代わりに肩に小さく口づける。
その瞬間、俊一の腕がぎゅっと柊を抱きしめた。
まるで抱きしめ合うことで、心の距離まで縮めようとするように。
ゆっくりと軽く揺さぶられ、一度落ち着いていた疼きが蘇る。そろそろと腰を引かれ、ゆっくり入ってくる。南の手によってゆっくりと蕩けさせられたので痛みもなく、圧迫感すら徐々に快感に上書きされていく。
「あっ、あっ、あ……!」
何度も擦られるたび、奥の一点から脳天へと直撃するような快感が走る。
じわじわと体温が上がっていき、息苦しいほどに胸が詰まる。
けれど、もっと欲しいと、心と身体が叫んでいた。
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