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19時半。 会社帰りにスーパーに寄ってきた俺は、アパートのエントランスに立っている優成を見つけた。 「優成、こんなとこで何やってんだよ」 8月も後半だけど、まだまだ熱帯夜だ。 立ってるだけでも汗をかく。 「お前が心配で待ってたんだよ、バカ」 優成が俺の手から買い物袋を取り上げた。 「お前んち行くぞ」 そう言って、スタスタとエレベーターに向かい、4階のボタンを押した。 俺の家について、買ってきた食品などを冷蔵庫に入れ終わると、俺はドカッとベッドにダイブした。 「あー……つがれだーー!」 優成が俺の腕を掴んで仰向けに転がしてきた。 「シワになるからスーツ脱げ」 「あ、はい。お母さん」 俺は優成に言われるがまま、ジャケットを脱いだ。 ついでに冷蔵庫に行ってビールを2本取り出し、1本を優成に手渡した。 ──プシュッ 仕事終わりの1杯のために生きている、と言っても過言じゃない。 俺のこのダラけたわがままボディを作り出しているのも、仕事終わりのビールちゃんだ。 優成がベッドに座りながら、心配そうに声をかけた。 「今日、何もなかったか?」 「うーん。トイレはちょっと困ったけど、あとは何もなかったよ」 「……トイレ困ったって何?」 優成の眉間のシワが深くなる。 「ほら、常に個室に入るし、ちゃんと拭かなきゃいけないしさ」 「はぁ……。それだけなら良かったけど」 優成がビールをゆっくりと仰いだ。 「あと、まんこ拭くときに喘いじゃうのが困る」 ──ブホッ!! 「うわ!きったねー!」 「ゴホッゴホッ……世利、敏感すぎない?」 苦しそうに息をしながら優成が心配してくれる。 「そうなの?女の子みんな、こんなんじゃないの?」 「……違うだろ」 確かに。 みんながおしっこの度に喘いでたら、女子トイレが喘ぎ声で大乱交になっちゃう。 …………それは、それで良いな。 俺が卑猥な妄想を繰り広げていると、優成が俺のベルトに手をかけていた。 「え、何?」 慌てて優成の手を掴む。 「そんなに感じるのは、心配だろ。ちょっと見せてみろ」 そうなの? 感じ過ぎも良くないの? AVとかでは当たり前な気がしてるんだけど。 やっぱAVはファンタジーか……。 「検査、よろしくお願いします」 俺はそう言って、勢い良くパンツとズボンを下にずらした。 俺のベッドに座っている優成の前に、仁王立ちで陣取った。 「男らしいな、お前」 優成が呆れ顔で俺を見上げた。 改めてじっくりと股間を見ると、やっぱりまんこがそこにあった。 違和感しかない。 俺はおもむろに両手を伸ばし、陰唇を左右に開いた。 中身が丸見えだ。 自分の股間についたまんこを俺は初めてちゃんと見た。 「うわ!!おいおいおい!!」 優成が慌てた様子で俺の腕を掴んだ。 「え、なに?」 「ちょ、まて……。お前がやると、その……」 優成がモゴモゴとハッキリしない喋り方をする。 こんな優成、珍しいな。 「とにかく、俺が触ってやるから」 「お願いします」 仁王立ちの俺は、伸びてくる優成の人差し指を目で追った。 触れそうで触れない距離に、俺の鼻息が荒くなる。

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