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オマケ

  片付けと洗い物を終えた轟が自宅(お隣です)に帰ろうと廊下を出たら、外いきのリュックを背負った昊と鉢合わせをする。 「あら、昊ちゃん、リュック背負ってどこ行くのかしら?」 お風呂上がりの昊に轟はそう訊いた。 すると、 「えっとね♪ヒミツ♪」 うさごろうと内緒のお話ししたの♪と付け足す昊は、とても嬉しいそうだ。 大五郎と一緒にお風呂を終えて向かう先を見れば自然と解ることなのだが、轟は残念そうな顔をして、 「ま、そうなの?残念」 と、わざとらしく残念がる。 とは言え、今日こそは一線を越えるだろうとほくそ笑んでいた。 ソレにしても、大五郎さん、年だけに淡白なのかしら?と轟が思うのは、色気むんむんの昊の姿を見たからだろう。 若いコはお風呂に入っただけでああ漂うから羨ましいわねと思いながら、 「ところで、大五郎さん、遅いわね?」 そうきなしに言うと、昊は当然のような顔でこう言う。 「うん、うさごろう、お風呂でのびてる♪」 ハルキ、呼んで来ないといけないの♪とさらりと大事なことを今この時に言う。 「え?」 轟が、どう言うこと?お酒は呑んでなかったわよね?と言うのも束の間で、昊は居間でふて寝をしている陽毅の上に飛び乗っていた。 「ハルキ、うさごろうね、お風呂で俺のことあんあん哭かせたら、ぐったりしちゃったの」 俺じゃ動かせないから、ハルキ、お願い♪と更にとんでもないことを陽毅に向かって、さらりと言っている。 だから、轟も陽毅も「はああああぁあああああもーう!!何やってんの!!あのクソエロオヤジ!!」と仲良くハモらせていた。 「違うよ、うさごろうはクソエロオヤジじゃないよ。お髭、じょりじょりでカッコイイんだおぉ♪ね、ソレより、ハルキ、早~く♪うさごろうが死んじゃうよ~♪」 昊が切羽詰まったようなそうでないような台詞を言う。 が、その顔がニタニタで綻んだ顔をしているから全く持って緊迫感がなかった。 END

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