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第35話 人生の中で一番我慢した日(side修平)
保先輩のアナルは、初心者とは思えない程の柔軟性を持ち、俺の手にするディルドに馴染んで激しい抽送にも期待以上に応えてくれた。
さて、そんな姿を見せられて辛いのはこっちである。
さっきからずっと、俺の理性と欲望が脳内で第二回戦を繰り広げていて、今回は流石に欲望に軍配があがりそうだった。
つまりそれくらい、保先輩のケツマンは仕上がっているように見えた。
しかし、出来たらメスイキまでさせたい。
メスイキさせて、絶頂から下ろさないで、アクメし続けているタイミングで、俺のペニスを突っ込みたい。
俺の肉棒でイったと錯覚させたいし、洗脳したい。
トロ顔の保先輩は本当に可愛くて、ついキスまでしてしまったが、全く怒られなかった。
正確には文句言われそうなタイミングで口を塞いだ訳だが、その後も結果的に怒られなかったんだから一緒だ。
普通、男からキスなんか……それも、舌を入れられたら気持ち悪がるだろう。
そんな様子もなく、俺が舌を入れれば積極的、とまでは言わずとも大人しく自分の舌を絡めてくれたのだから、脈アリなんじゃないか、と希望が膨らんでしまう。
当然、股間も膨らむ。
なわけで、俺のちんこは変わらず発射寸前。
人生の中で一番我慢している気がする。
と、その時。
蕩けた顔をした先輩が、何を思ったか、上体を上げ、潤んだ顔でこちらを見た。
尻に敷かれた状態のディルドを動かせば先輩を傷付けるかもしれないので、一度手を止める。
「……しゅーへーの、凄い」
トロン、とした表情のまま、先輩は顔を赤らめる。
何のことだ? と思い、保先輩の視線を追った。
俺の息子のことだった。
臨戦状態の俺の息子は、保先輩の視線を受けて喜び、勝手にピコピコ動いて挨拶をする。
まて。
お前の出番はまだだ。
「そりゃ、ずっと……我慢してますから」
保先輩のいやらしい姿見せつけられてますしね。
しかし、保先輩は俺の言葉を勘違いして受け取った。
「俺ばっかり、気持ち良いことして貰ってるから……ごめん」
……ん?
俺が自分の欲望の赴くまま好き勝手した結果、保先輩をどろっどろのぐっちゃぐちゃに仕上げただけなんだが。
最終的には俺がみっちり仕込んだその穴に突っ込む気満々だから、手順として俺を先に気持ち良くする必要はない。
そもそも、俺のは何もしなくても保先輩を見れば簡単に仕上がる。
保先輩は、意を決したように言った。
「……ね、俺の、使う?」
「……はい?」
明らかに、俺の声はひっくり返った。ハズ。
「さ、さっき、修平が言ってたじゃん。お、俺のケツマンを使って自慰したいって……」
俺は刮目した。
「あの時は、お前の、その、立派過ぎて怖気付いたけど……今ならいける、気がする」
保先輩は恥ずかしそうに俯く。
俺の脳内第二回戦は、欲望の圧勝となった。
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