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第87話 晴れて恋人(side修平)【*】
「……って感じで。えと、修平が恋人だってことはまず問題なくて。でも、四月から同棲するなら、一度相手を連れて来いって、言われてる、ひゃん♡」
俺は、保先輩の後孔に埋まっているアナルプラグをグリグリ♡ と動かしながら、話はしっかりと聞いていた。
前立腺を狙う度に保先輩の身体がビクンビクン♡ と動くのが可愛い。
「最高じゃないですか」
まさか、こんなにあっさり許して貰えるとは思っておらず、先程までの不安が霧のように晴れていく。
「うん。でも、春までに一度うちって……どう? 来れる?」
今度は保先輩が、不安そうに聞いてくる。
「勿論です。俺、言ったじゃないですか。本当なら保先輩を一人で行かせず、一緒に行きたかったって」
「ぁん♡ ……うん、ありがとう……ああっ♡♡」
真面目な話をしているにも関わらず、俺がどんなに悪戯をしても全く咎める様子のない先輩は、やはりドMなのだろう。
俺達が今入っているのはラブホの、しかもSM部屋である。
ボディーハーネスのみ装着させた保先輩の、両手と右足の膝を滑車に吊るして立たせていた。
局部が丸見えの、かなり恥ずかしい格好だ。
保先輩は吊るされたまま、アナルをプラグで穿られ、乳首に吸引器をつけられ、ペニスにプジーを埋められ、というアダルトグッズオンパレードである。
これで目隠しをさせてボールギャグを咥えさせれば完成だが、話が途中なので、まだ使用していなかった。
顔を見て話したい、とメールにもあったことだし。
「勿論です。責任感の強い保先輩の、お母さんらしい条件ですね」
「うん……なんか本当に、あれだけ悩んだのにって。もっと早く話せばぁはあん♡♡ よ、良かったって、思っ……やぁ♡♡」
「嫌、ですか?」
俺は、ペニスとアナルを同時に攻めていた手を止める。
吊るすことの良いところは、支えが必要ないことだ。
その分、保先輩の身体に負荷がかかるから、長時間は出来ないのが難点だが。
「ううん、嫌じゃ、ない♡♡ もっと、して……っっ!♡」
「嘘ついたので、しばらくお預けにしましょうか」
「え? ぁうっ♡♡」
俺は一度プジーとアナルプラグを引き抜くと、それらをテーブルに置いた。
保先輩の瞳が、恨めしそうに、物欲しそうに、揺らめく。
「お預け、嫌だ……! フェラするから、修平のちんぽが欲しい……」
「仕方ないですね、わかりました」
滑車を緩めると、保先輩を繋いでいた鎖が下に伸びて、そのまま膝立ちの格好になった。
丁度良い高さになったので、俺は保先輩に目隠しをさせた。
そして、ビキビキに張り詰めたペニスで、保先輩の頬をペチペチ、と軽く叩く。
「会った時、やっぱり付き合うのはやめるって言われたらどうしようかと、思いました」
保先輩に見られる心配がなくなったからか、つい本音を吐露した。
「遅くなって、ごめん……! でももう、ずっと一緒だから……んん♡♡」
保先輩は、そんな純情なことを口にしながら、実際は淫らに俺のペニスを舐めしゃぶっていた。
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