2 / 5
01 ハメダ珈琲のライトモーニング♡〜えっちな店員さんの濃厚フェラ〜
※今回は挿入してません
香ばしいコーヒーの香り。心を落ち着かせるような、静かな音楽。
そして──
じゅるっ、ぴちゃ……くちゅ、ちゅぷっ……♡
……禁断の果実を貪るような、卑猥すぎる水音。
「いや、そんな……っ、えっ、ちょ……っ」
なんで──どうして、こうなった!?
*
──時を、30分前に戻そう。
俺の名前は田中。短めの黒髪に、中肉中背のどこにでもいるサラリーマン。
量販店で買ったグレーのスーツに身を包み、いつもより少しだけ早く家を出ていた。
なぜかって?それは、このあと控えている大事なプレゼンのせいだ。
社会人3年目。同期たちが次々に結果を出して評価されていく中で、俺はまだ、これといった成果が出せていない。
「今回こそ……絶対、決めてやる」
気合いを入れたつもりなのに、足取りはどこか重い。鞄を握る手には、じんわり汗。馴染みのないビル街を歩くうち、ふと目に飛び込んできたのは──
モーニングが美味しいと評判のチェーン店の看板。
通勤途中のサラリーマンたちがこぞって立ち寄る、朝の定番スポット。
不思議だ。普段なら見過ごすような看板が、その日はまるで「食べにおいで♡」と誘うように妙に輝いて見えた。
「……時間もあるし、コ●ダでモーニングでも食べよ」
そうつぶやき、何の疑いもなく扉を押した。
「いらっしゃいませ~♡ お兄さん、おひとりですか?」
──俺は、軽くフリーズした。
目の前に現れたのは──
鮮やかなピンクのウルフヘアに、ゆるいパーマをかけた男性店員。
垂れ目がちで可愛げのある中性的な顔立ち。
薄くて上品な唇がまた、妙に色っぽい。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃタイプだった。
それは置いといて。
白シャツに、緑のコックタイ。
フリルで縁取られた白い前掛けエプロン。
──ここまでは、まぁギリ理解できる。(男にフリルってどうなんだとは思ったが)
問題はその下!
ボトムスが……黒のショートパンツ。しかも、えらく短い。
まるで下着みたいで、細いのにむっちりした太ももが惜しげもなく露出している。
俺は、思わず二度見した。
(……あれ、コ●ダの店員って、こんなんだったっけ……?)
「……あの、ここって、コ●ダですよね……?」
「んぅ? いいえっ、ハメダですっ♡」
即答。可愛い声で、笑顔キラキラ。
「えっ、……ハ、ハメダ……?」
「はい♡ “ハメダ珈琲”って言います。ちょっぴり刺激的なモーニングが人気なんですよ♡」
「…………えっ?」
──俺は、完全に間違えたらしい。
周囲を見渡せば、そこかしこから喫茶店らしくない水音や甘い吐息が漏れ聞こえてくる。
「いや……いやいやいやいや!!」
思わず後退りした。頭の中でアラートが鳴り響く。やばい。一刻も早く出ないと。
焦る俺を見て、目の前の店員──名札には「ナオ」と書かれていた──が首をかしげる。
「あれ? お兄さんもしかして……はじめてですか……?」
「はい……コ●ダと間違えてしまったみたいで……」
自分のそそっかしさが嫌になる。申し訳なさそうに説明すると、ナオくんはにっこり笑って、さらりと言った。
「そっかぁ!大丈夫。よくあるんですよ~♡」
かわいい口から覗く八重歯がかわいい。
ていうかめちゃくちゃコ●ダと看板似てたけど大丈夫?訴えられない!?
「でも、お兄さん、この店気に入ってくれると思いますよ?」
そう言って、突然、俺の手を握ってきた。
小さくて柔らかい手に包まれた瞬間、電流が走ったかのような 痺れが、指先から全身に駆け巡った。可愛らしい桃色の瞳に、吸い込まれそうになる。
ナオくんは俺の目をまっすぐに見て、ほんの少し声を落とした。
「お兄さん、ハメダのモーニングで、スッキリしていってください♡」
「は、はい……っ」
やばい、見惚れて返事しちまった……!
「やったぁ♡ 1名さま、ご案内しま~す!」
ぱぁっと笑顔を咲かせて、くるりと背中を向けたナオくん。
その後ろ姿を見て──次の瞬間、俺はギョッとした。
(え……っ!?)
ショートパンツの股間部分に、ぐるりと一周──
銀色のジッパーが、怪しく光っている。
まさかの、前も後ろも開け放題の……オープンクロッチ仕様!?
(え、ハメダって、そういう意味!? 後ろから突っ込むってこと!? え、それって合法!?)
歩くたびにファスナーのリングが、ゆら、ゆら……。
まるで「早く開けて♡」って誘ってくるみたいで、もう妄想が止まらない。
そんな俺の煩悩を見透かしたように、ナオくんがくるりと振り返る。
にこっと微笑んで、可愛らしい声で言った
「当店のボックス席はゆったりしていて落ち着く作りなんです……お客様が集中しやすいように♡」
──その“集中”って、ナニにだよ!!!
案内された席は、想像以上に広くて柔らかいソファが置かれた個室風のボックス席だった。
壁には仕切りがあり、周囲の視線は気にならない。
とりあえず安心した……。安心していいのか?
「メニューはこちらになりますね♡」
そう言って渡されたメニュー表。……なぜか、ナオくんは俺の隣にぴったりと腰掛けていた。肩と肩が軽く触れ合うくらいの距離感。心臓がバクバクしてるの、絶対バレてる。落ち着け。まずは、メニューを確認──
「なっ……!」
メニューに書かれている内容に文字通り絶句した。
【♡ハメダのメニュー♡】
《ライトモーニング♡》お口でスッキリ!朝の忙しいビジネスマンに人気No.1♡
《ハメダモーニング♡♡》店員さんが頑張ってご奉仕しちゃう♡もちろんナカで♡
「ご注文は、お口とナカ……どちらになさいますか♡?」
耳元で甘く囁かれて、肩がビクリと震えた。
「ヒェッ……」
帰りたい──本気でそう思った。
「え、っと……俺、これからプレゼンで……あんま時間ないかもなので、この辺で……」
なんとかここを出るための言い訳を搾り出す。
ナオくんには申し訳ないけど、これでもう帰れるはず──
「いけな~い! そうだよねっ♡」
ぱっと表情を明るくして、ナオくんは手を叩いた。よかった……話せばわかってくれ──
「だったら、お口がいいね♡」
……いや、話聞いて!?
そう言うが早いか、ナオくんはにこにこしながら、俺の正面にしゃがみ込んだ。
「ちょ、ちょっと……!」
「ライトモーニング、ご注文ありがとうございますっ♡」
俺の抗議もむなしく、ナオくんは俺のベルトに手をかける。
カチャリ、と金具が外れる音。
すぐにジッパーを下げる手際も、無駄がなさすぎて怖い。
「……ふふっ、ちょっと反応してくれてる♡」
俺の下着越しに、くっきり浮き上がった熱いカタチを
ナオくんは楽しそうに指でなぞってきた。
「ねぇ、お兄さん……♡ 僕のこと見て、勃っちゃったの? かわい~♡」
「い、いや、それは……っ」
否定の言葉が喉まで出かけたけど――
ナオくんの指がするりと下着の内側に滑り込んだ瞬間、
その続きを言う余裕なんて吹き飛んだ。
「ひぅっ……!」
ビクンと反射的に腰が浮く。
布越しの撫でと違って、直に感じる指先はあまりに柔らかく、
熱くて、とろけそうなほど優しく俺のモノに絡みついてくる。
そのままナオくんは、俺の性器をぬるりと引き出した。
「わぁ……♡ お兄さんの、おちんぽ……すごい……♡」
うっとりと吐息を漏らしながら、視線を落とすナオくん。
潤んだ目が、熱を帯びて俺の勃起をじっと見つめてくる。
「太くて♡ 長くて♡ 血管ビキビキで……♡
えっちで、すごくかっこいい♡ だ~い好き♡」
今まで誰にも見せたことなんてなかった、俺の情けないちんこを、
ナオくんは──
まるで宝物でも見つけたみたいに、嬉しそうに、たくさん褒めてくれる。
こんなの、初めてで……ヤバい。胸がぎゅっとなる。
「んふ♡ じゃあ今から──僕のお口で、
お兄さんのこと、い~っぱい気持ちよくしてあげますね?♡」
口元にちょこんと人差し指を当てて、
ナオくんはいたずらっぽく、でもとびきり愛おしい笑顔でウィンクをくれた。
そして──
「……いただきます♡」
ぺろり──と舌を出して、じゅうっ♡と先端に軽く触れた。それだけで、腰がピクリと跳ねた。
「うっ……!」
「ん、あつぅい♡」
ナオくんは、ゆっくりと口を開けて、亀頭部分を包み込んでいく。じゅるっ……と音を立てながら、熱く柔らかい口内に沈んでいく感覚。そのぬくもりと濡れた感触に、思わず喉の奥から息が漏れた。
「っ……あ、あっ……!」
「じゅる、ぴちゃ……くちゅ……っ♡」
ナオくんのぶ厚い舌がねっとり絡みついて、唇がぴったりと吸いつく。信じられないほど気持ちよくて、思わずソファの背にのけぞった。
(うそ……これ……気持ちよすぎる……)
こんな快感、人生で初めてだった。恥ずかしい話、今まで恋人すらできたことがないし、そもそも――こんなサービスが、この世に存在するなんて知らなかった。
「ひゃ……んっ、ちゅ……♡ ぷは♡ いっぱい大きくなってくれて、うれしい……♡」
ナオくんの細くてやわらかい指が、ぬるっと俺のモノを包みこむ。
ぬちゃ、くちゅっ、と愛撫のたびに響く水音が、耳の奥にまで染み渡ってくる。
そんな中、ナオくんはふいに、自分のシャツのボタンをひとつ、またひとつと外していく。
真っ白な肌があらわになり、隙間からツンと上向いた乳首が姿を現す──
小さくて可憐なのに、いやらしく熟した果実が、食べて♡と誘ってるみたいだった。
ナオくんはその先端を、俺の亀頭にぬるりと押し当ててきた。
柔らかくも張りのある感触が、ふにゅっと触れて、ぞくぞくする甘い痺れが駆け抜ける。
「あんっ……♡ ねぇ、ちくび……おちんちんと、キスしてるの、わかる……? ナオも……すっごく、気持ちいいの♡」
ぷにぷにの乳首が、熱く滾った鈴口に何度もにゅくっと押しつけられて──
じゅわぁ……っと、先端の穴から溢れそうなほどの快感が、身体の芯を焼き尽くす。
「く……っ、あっ、やば……っ!」
鈴口の口がくぱ、くぱ♡と、まるで吸いつくみたいに乳首を味わってる。
視覚と感触のダブルで脳を襲う刺激に、もう思考なんて吹っ飛んだ。
(こ、これ……やばい。マジでエロすぎる……。)
全身がびりびり痺れて、腰が勝手に跳ね上がる。
ナオくんの瞳はとろけそうに潤んで、俺の反応をうっとり見つめてくる。
(俺……ここで死ぬかもしれん……。でも幸せだ……)
「あ、あっ……っ、う、うん……き、気持ちいい、ですっ!」
ほとんど叫ぶように答えると、ナオくんはぱぁっと嬉しそうに微笑んだ。そして――その小さくて可憐な口で、また俺のモノを、ぬるりと咥え込む。
「じゅるっ……じゅぽっ、ちゅぷ……っ♡」
淫らな水音が、がらんとしたボックス席にぬるく響きわたる。
ナオくんの唇が、俺の先っぽにきゅっと吸いついて──
ちゅく、ちゅく、と吸い上げるたびに、
カリの裏側がピクッと跳ねた。
(っくそ、気持ちよすぎて腰が勝手に……!)
俺のちんこを口いっぱいに含んでるっていうのに、
ナオくんはうっとりした表情で、見上げるようにこちらを見ている。
潤んだ桃色の瞳が、えっちすぎて罪。
「ぷはっ……♡ ふふ、気持ちよさそう……♡」
いったん唇を離したかと思えば──
ぬちゃ……と、裏筋にぬるい舌が這った。
「んふ……♡ 今度は、こっち……ぺろ、れろ……♡」
舌先でカリ首の溝をぐるりとなぞられ、はむっ、と唇で包まれる。
下の筋をじゅくじゅく音を立てて舐め上げられたと思ったら、
今度は全体を咥え直して、じっくり奥までくちゅ、ちゅるるっ……♡
唾液でずぶ濡れになった俺のちんこは、
どこを触れられても快感が暴発寸前。
(あっ、やば……っ)
「っあ、ごめ、ん……や、ばっ、出る……!」
堪えきれず、声が裏返った。
「んむ、ちゅ♡ だいじょうぶ。ぜんぶ、飲みますから♡」
その言葉と同時に、ナオくんは俺を喉の奥まで深く咥えこみ──一気に、強く吸い上げた。
「じゅるるるっ♡」
「えっ? あっ……っく!」
びゅっ!!びゅくっ、びゅうううっ♡
「んんっ……♡」
反射的に息を詰めたまま、腰が跳ね上がる。そして、熱く込み上げた快感が臨界を超えて、俺は抗う間もなく、ナオくんの喉奥へとどくどくと精を吐き出してしまった。
「っ……ご、ごめ、出た……っ!」
はっと我に返り、あわててスーツのポケットに手を伸ばす。
ティッシュ──いや、何か拭けるものを探さなきゃ、と焦ったその時。
ナオくんは俺の動きを制するように、そっと唇を離し──
「んんっ……ごくんっ♡」
小さな喉の奥から、はっきりと飲み込む音が聞こえた。
(……え、マジで……飲んだ!?)
「はぅ……♡ お兄さんの、いっぱい……濃くて、とろとろで……♡
んふ、美味しかったぁ♡」
ナオくんはとろけそうな声で、にこっと笑った。
唇の端に、きらりと残る白い雫。
舌でぺろっとそれを舐め取る仕草が、えっちすぎて……。
俺はただ、呆然とナオくんを見つめるしかなかった。
*
ボックス席のソファにもたれかかりながら、
俺はしばらくぼんやりと天井を見上げていた。
ナオくんの口の中で果てたばかりの身体は、
まだ甘い痺れと脱力の余韻に包まれていて、
脳も思考もふわふわで、現実感なんてほとんどない。
(……これから仕事だってのに、俺は一体なにしてんだ)
とはいえ、悲しいかな──
出すもん出してスッキリしてる自分もいて、余計にツッコミどころが多い。
ようやく身なりを整えようと、のそっと上半身を起こす。
すると、さっきまで目の前にいたはずのナオくんの姿が、どこにもない。
「……あれ、いない?」
キョロキョロと辺りを見渡す。
まさか俺、キツネに化かされてた……?とか思ったそのとき──
「おまたせしましたっ♡」
にこにこ顔のナオくんが、まあるいトレイを片手にひょっこり戻ってきた。
トレイの上には、ふわりと湯気を立てるカップ。
「お疲れ様でした♡ 食後のホットコーヒーです♡」
「え……あ、ありがとう……」
(そこは……しっかり喫茶店スタイルなんだ……)
目の前に差し出されたカップを、両手で包みこむ。
さっきまでの余韻でまだ少しだけ指先が震えていたが、
ほのかな苦味の香りと、コーヒーのあたたかさが、じんわりと心まで染みていった。
一口含むと、深いコクとほろ苦さが身体に染み込んでいく。不思議なほど、頭がすっきりしてきた。
「お兄さんって、名前なんていうの?」
「あ、えっと……田中です。田中 直(たなか ただし)」
「いい名前だね、直さん♡ 僕はね、ナオだよ♡」
──あんなことしたあとで今さら自己紹介、ってのも変な話だけど。
ナオくんの可憐な声で俺の名前を呼んでくれたのが、すごく嬉しかった。
「ねぇ、プレゼンって、大変なの?」
「うん、まあね……ちゃんと伝わらないと、契約してもらえないから」
その言葉を口にした瞬間、
さっきまで溶けていた身体に、スッ……と冷たい緊張が戻ってくる。スッキリしたはずなのに、仕事のことを思い出してまた胃が重くなってきた
「……僕、サラリーマンの大変さって、正直よくわかんないけど──」
ナオくんは、少しだけ真剣な顔になって言った。
「でも、直さんの思いをちゃんと伝えれば、きっと大丈夫だと思うよ?」
「でも俺……みんなみたいに成果出せないんだ。努力してるつもりでも、結果が出ないし……正直、かっこ悪いよな」
言ってしまった瞬間、後悔した。会ったばかりのナオくんに、こんな情けないことを漏らしてどうする。
ちょっと泣きそうだ。
けれど──ナオくんは笑わなかった。
ほんの少しだけ眉を下げて、やさしく首を横に振る。
「ううん。人には、それぞれのペースがあるの。直さんは、まだその“時”じゃないだけ。努力が実るのは──もしかしたら、今日かもしれないよ?」
そう言って、ナオくんはそっと俺の肩に手を回し、そのままやさしく、ぎゅっと──抱きしめてくれた。
やわらかくて、良い香りがして、そしてあたたかい。その腕に包まれると、胸の奥に渦巻いていた不安がすっと晴れていく。
(不思議だ。何だか……やれる気がする)
身体も心も、まるごとほぐされて。自信がみなぎってきた。
「だって、幸運じゃないと──ここに辿り着けないんだから♡」
「……えっ?」
変なことを言われた気がして、ナオくんの胸元からそっと顔を上げると、彼は花が咲くような笑顔で、言った。
「お仕事、頑張ってねっ♡」
「っ……はい!」
──この日、プレゼンはなんと大成功。
これがきっかけでパッとしない俺が、部署内で一躍エースに躍り出ることとなった。
後日、お礼を伝えにもう一度「ハメダ珈琲」を訪れた俺が、濃厚な“ハメダモーニング”を注文することになるのは──また、別のお話。
ともだちにシェアしよう!

