2 / 16
第2話
そんなこんなで
何とか出張を乗り切った俺は
久しぶりの自宅に帰ってきた。
もしかしたら
相手がいるかもしれない
そんなことを考えて
電車の中では少しだけ落ち着かなかった。
でも、途中でメッセージがきて
仕事行ってくる⸒⸒⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝
ちゃんと掃除したから!
ありがとう!!
それを見て
あぁ、もういないのかと
肩の力が抜けた。
半信半疑のまま
部屋のドアを開ける
…ほんとだ
俺が出る前より
ピカピカな気がした。
ありがてぇと
手を合わせた
顔も知らない相手に
感謝したのだった。
翌日は休みだった。
ソファでゴロゴロしながら
何も考えずに過ごしていると
またメッセージの通知が鳴る
なんだ?と思って開くと
香水なに使ってる?
仕事終わって家帰った来たら
めっちゃエロい匂いすんだけど
え、次から俺もやっていい?( `^´ )
その瞬間
俺は「しまった」と頭を抱えた。
いつもの癖だ。
気合いを入れるために
出勤前、香水をひとふりする。
…完全に
自分の家の感覚でやってしまった。
結局
謝罪のメッセージと一緒に
使っている香水の名前を送った。
それが
ただの失敗だったのか
それともちゃんと残ってしまったのか
その時はまだわからなかった。
ともだちにシェアしよう!

