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第11話(相手視点)

間が空く。 リビングの空気が、少しだけ張り詰めた。 考えているフリをしているのは たぶん、俺の方だ。 泊まって欲しくない理由なんて 探そうとしても見つからない。 「…泊めるのはいいけど、着替えないよ?」 冗談みたいな言い方なのに 線はちゃんと引いてる。 視線の端に コンビニのロゴの入った袋が見えた。 床に置かれたまま。 中身のものはまだ開けられてないようだ。 そう言うと 相手は少しだけ笑って 「そう言うと思って、ちゃんと買ってきたよ」 軽い調子の声 でも、その一言で 今夜ここにいる理由が確定した。 返事を待つ間 まだ触れない。

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