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第16話

「2人幸せそうでしたね。」 「そうだな・・・。」 俺はどうしても1人で結婚式には行けそうになくて篤哉に千紘も出席はダメかと聞くと理由も聞かずに二つ返事でOKしてくれた。 「なんかムカつく!まだ未練あるんですか?」 「何を言い出す。」 「暗い顔してるからですよ。式の間もずっと見ていましたよね。本当にムカつくんですよ。俺達の寝室も別々ですしね。」 頬を膨らませながら千紘はそっぽを向いてしまった。 篤哉には未練はないが千紘の言う通り寝室は未だに別々である。 千紘と一緒に寝ると気持ちを抑える事ができなくなり俺は千紘を求めてしまうそれが怖いと言ったら千紘はあきれるだろうか? そうだな・・・。 「少し狭いが今晩から一緒に寝るか?来週の休みにベッド見に行こう千紘。」 そっぽを向いていた千紘が目に涙を溜めながら俺の方を向いて嬉しそうに笑った。 俺はお前の泣き顔よりも笑っている顔が好きだ。 「愛してる。千紘。」 これからもずっと笑顔でいるなら俺はどんな願いでも叶えてやる千紘。 可愛い君が笑顔でいれる様に・・・。 愛してる。

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