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第15話
「イッ・・・てぇ〜。」
身体中が痛くて目を覚ました。
俺は昨夜の出来事を鮮明に思い出して1人で顔を熱くしていると心地よさそうな寝息が隣から聞こえてくる。
隣というか腕の中なんだけれど俺が千紘を抱きしめて寝ている形になっていた。
体格からしてそうなるが抱かれた方が抱き締めてるってなんだかおかしな気分だ。
俺の腕の中で気持ちよさそうに寝ている千紘は可愛くて昨夜の熱い男と同じ人物なのかと思ってしまうほどだ。
『宗輔さんの始めて俺が貰いますね。』
この可愛い顔の男からあんな目で見つめられ言われたらなんかなぁ〜。
「俺の寝顔に凄く惚れちゃいましたか?顔赤くさて可愛いなぁ〜。宗輔さん。」
「おまっ、いつから起きてたんだよ。」
「そうですね。宗輔さんがイッてと起きた少し前からです。」
「起きてるなら言えよ千紘。」
「宗輔さんの寝顔を見てたかったんですよ。カッコよくてでも俺の下で喘ぐ宗輔さんは可愛いですよ。」
クスクスと可愛らしく笑う男は本当に獣の様な激しい目をした男なんだろうかと思ってしまう。
「ほらっ、また俺を見て顔を赤くしてる。俺に惚れちゃいましたよね。俺は可愛い宗輔さんに夢中です。」
「言ってろ。俺は起きるからな千紘。」
「もう起きるんですか?まだ腕枕してて下さいよ。ダメですか宗輔さん。」
俺の腕の中で可愛く上目遣いでお願いされたら断れない。
認めるよいい歳した俺が歳下を可愛いと思い抱く時の獣の様なこの男に惚れた。
惚れちまったもんは・・・。
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