51 / 55
第51話
そうだよ!俺は大変なんだよ!
「お前のせいでなっ!!」
クソイライラする。寝ようと思ってたらまさかの神崎登場でしかも俺舐められてるし。
「どうにかしろよ。俺腐女子が怖い。」
「ハハッ、女にビビってんのか?かわいい」
は?
こいつ今【かわいい】って言った?
ぼっ
一気に顔が赤くなるのが自分でもわかる。てか何でこんなに照れてんだよ俺。きもいきもいきもいーーー。でも、ドキドキする。
「あれぇ?顔真っ赤にしてどうした?発情期か?」
くそぉ。こんな奴にドキドキするなんて。
「そ、そんな分けないだろ!?ば、ばーか、ばーか!!」
俺のポキャブラリー最悪じゃん。なんだよ。ばーかばーかとか小学四年生の男子が好きな子に言っちゃう言葉だよ。
「あのさ、交換条件しない?」
頭の中で反省会をしていると神崎が言ってきた。
「は?なんの?」
いきなり過ぎて何が何だか分からない。
「俺の事、雅先輩って呼べ。あと敬語。これが出来たら俺がお前がピンチの時助けてやるよ。」
フフッと楽しそうに笑いながら言うこの男。
そんなの、、、
イエスに決まってるだろぉぉぉぉ。
ともだちにシェアしよう!