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第51話

そうだよ!俺は大変なんだよ! 「お前のせいでなっ!!」 クソイライラする。寝ようと思ってたらまさかの神崎登場でしかも俺舐められてるし。 「どうにかしろよ。俺腐女子が怖い。」 「ハハッ、女にビビってんのか?かわいい」 は? こいつ今【かわいい】って言った? ぼっ 一気に顔が赤くなるのが自分でもわかる。てか何でこんなに照れてんだよ俺。きもいきもいきもいーーー。でも、ドキドキする。 「あれぇ?顔真っ赤にしてどうした?発情期か?」 くそぉ。こんな奴にドキドキするなんて。 「そ、そんな分けないだろ!?ば、ばーか、ばーか!!」 俺のポキャブラリー最悪じゃん。なんだよ。ばーかばーかとか小学四年生の男子が好きな子に言っちゃう言葉だよ。 「あのさ、交換条件しない?」 頭の中で反省会をしていると神崎が言ってきた。 「は?なんの?」 いきなり過ぎて何が何だか分からない。 「俺の事、雅先輩って呼べ。あと敬語。これが出来たら俺がお前がピンチの時助けてやるよ。」 フフッと楽しそうに笑いながら言うこの男。 そんなの、、、 イエスに決まってるだろぉぉぉぉ。

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