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第4話 口淫はシャワールームで
なんの躊躇もなく俺のちんこを口に含んだ駿琉は、下から俺の表情 を覗き込みながら丁寧に舌を使ってフェラを開始する。
「ぅあっ……っっ」
下半身に熱が一気に集まったのを感じた。
アナルに突っ込まれたバイブを片手で出し入れされながら、ペニスは駿琉の愛撫に喜びまくって脈打つ。
お尻が気になりまくるのに、前は異常に気持ち良くてとにかく最悪だった。
何が最悪って、昨日も手コキされながらお尻に指を突っ込まれ、その時は気持ち良さと気持ち悪さ、どっち付かずの宙ぶらりん状態だったのに、今回は明らかに身体が気持ち良い寄りになっていたからだ。
じゅぷ♡ じゅぷ♡ じゅぷ♡
「う、くっ……! は、……ぁあ♡♡」
駿琉の顔がスライドし、肉棒を吸引しながら舌先で亀頭を舐め回し、刺激が送られる。
もし、実は風俗か彼女に抜いて貰ってます、な状況であれば、俺は喜んでさっさと欲望を解き放っていたのかもしれない。
けれども、いくら現実から逃れたくて目を瞑っても、今まで感じた事のないお尻の穴への刺激が俺を精神的に逃がしてはくれなかった。
ずち♡ ずち♡ ずちぃ♡ と、石鹸の滑りを借りて、バイブは遠慮なく俺の後孔へと飲み込まれていく。
昨日まで出ていくばかりで何も入ってきた事のない出口は、驚きながらもしっかりとそれを迎え入れながら、気持ち良さを拾おうとしていた。
じゅぽっ! じゅぷ、じゅるるる……
ずちゅ! ずちゅ! ぐち、ぐりぐりぐり……
「んぅ♡ それやめぇ♡ ぅ……っっ♡」
駿琉が一旦ペニスを咥えながら先端まで一気に絞って口腔内で圧を掛けるのと同時に、深く侵入したバイブがアナルの壁を探って、気持ちの良い部分を押してきた。
「ここか? 良い?」
駿琉は俺のちんこから顔を離してバイブを操作する。
フェラがなくなって寂しいなんて、思ってはいない!!
絶対!!
くにん♡ ぷにぷにっ♡
「ひゃぁうっ♡」
「力はこれくらいが良いのか?」
抉るような感じではなく、腸壁を撫で擦るようにバイブを動かされて、変な声が出てしまった。
ペニスの先走りが止まらず、だらだらと涎を垂れ流している。
なんの支えもないのに、先端は天井を向いてた。
駿琉は真剣な顔をし、俺の痴態を見ながら慎重にバイブの出し入れを再開する。
そして優しく竿を手で擦り上げながら、ペニスの下にぶら下がり、キュン♡ キュン♡ している睾丸をペロリと舐めあげた。
「く、ぅぁ……っ♡♡」
片手で竿をしごきながら、唾液をタマ全体にたっぷりまぶされる様にデカい舌で舐めてから、大きく開けた口で優しく含んで睾丸を一つずつ転がされる。
「ぅあああっっ……!! やめ♡ も、やめぇ♡♡」
ぐち、ぐち、くにゅん、ぷにぷにぷにん……っ
「ぃや、やだぁああ……っっ♡♡」
両腕で自分の感じまくっている顔を隠した。
何だこいつ。
何だってこんなに上手いんだ!?
俺のそんな様子に気を良くしたのか、駿琉は再びぱくり、と俺の分身を喉深くまで咥え込んだ。
「~~~っっ♡♡」
限界だった。
尻に力が入り、腰が自然と前に突き出す様な格好になる。
さざ波のような痺れが全身を駆け巡り、終着点であるペニスへと全てが集中する。
思わず駿琉の頭を抱え込んだ。
「だめっ♡ も、イく、イくぅ……っっ♡♡」
どぷり、どぷり……と。
頭が真っ白になり、結局我慢しきれずに全てを駿琉の口内へと流し込んでしまった。
***
駿琉は、口の中に注ぎ込まれた俺の精液を吐き出す事なく、全て飲み込んだ。
信じられねぇ……見てるこっちが吐き気を催しそうだ、マジで。
「何、やってんだよ……」
「ん? どんなもんかな、と思って」
俺が問えば、駿琉は飄々と答える。
「……」
どんなもんかと思ったとしても、絶対自分のも他人 のも飲む自信なんてない。
吐く自信ならあるが。
俺の表情に気付いたのか、駿琉は続けて言った。
「大丈夫だ、湊にやらせたりはしない……俺だって、飲むつもりはなかったし。けど、俺が出させたもんだと思えば、可愛く思えて、つい」
「……」
つい、で飲むヤツがあるか! と思ったが、それよりも今は、発射した後の倦怠感で座り込みたかった。
しかし、お尻に刺さったバイブのせいで休むことができない。
「オモチャも、抜けよ」
「ん?」
ほぼなげやりに、駄目もとでバイブを抜くようお願いする。
駿琉はちょっと考えると「ちょっと待って」と言って、再び手を扉の外に出した。
そして直ぐ様戻ると、壁に寄りかかった俺の左足をひょいと持ち上げる。
「何す」
『カシャカシャッ』
「……」
……え?
今、まさか写メ撮った?
イった後の余韻は一気に冷めて驚きに目を見張ると、目の前の駿琉は「イイモン撮れた」とご満悦そうにスマホ画面をこちらに見せてくる。
見た瞬間、頭から湯気が出た気がした。
「……」
何撮ってんだよっ!!
今すぐ消せよっ!!
スマホの画面には、へにゃちんを唾液と精液でテラテラと濡らし、片足をあげられたところにバイブを尻に突っ込まれ、ダルそうに色気を撒き散らした女顔のひょろっとした男が写っていた。
「ヤバい、今日はこれで五回は抜ける」
駿琉はそう言いながら俺の左足をあげた右手にスマホを持ち替え、空いた方の手で尻に埋められたバイブをじゅぶ♡ じゅぶ♡ と掻き回しだした。
「ひぅ♡ や、やぁ、もぅそれ、やぁ……っっ!!♡♡」
片足をあげられたままの体勢は辛いし、バランスが取れなくて不安定だ。
俺は咄嗟に駿琉にしがみついて懇願した。
もう、暴かないで欲しい。
お尻で気持ち良さを感じてしまったら、絡め取られてしまう気がして恐怖が増した。
後戻り出来ないところまで、きてしまう。
女の子相手に、お尻を掘ってとお願いする勇気などさらさらないのだから。
駿琉は無表情で……いや、瞳 には欲望を滾らせながら、俺の尻をねちっこく攻め続けた。
ぐっちゃ♡ ぶちゅっ♡!!
ぐっち、ぐっち、ぐちゅん!!♡♡
「ぃや♡ ぃやだぁ……っっ!!」
「俺は触ってないのに、また勃ったぞ」
駿琉の言葉は、まるで最終通告のように俺の心を抉る。
気持ち良さに流されてしまえば、楽にはなれるだろう。
しかし、プライドがそれを許さない。
流された後、どうなってしまうのかも、考えたくなかった。
「何も考えずに、気持ち良くなればいい」
俺の耳に、甘美な誘いをかける駿琉。
駄目だ、流されるな。
絶対に後悔する。
どうせ、快楽なんてその場限りのもんだ。
いいじゃん、別に。
相反する気持ちがせめぎあい、そしてとうとう──
***
「そこぉ♡!! イイ、当たるぅ♡♡!」
「ここだな? 湊、気持ち良いか?」
「イイよぉ♡♡ じゅぼじゅぼしてぇ♡♡!!」
「素直な湊も、可愛い。もっと気持ち良くしてやるからな。……もう、俺以外とセックス出来ないくらいに」
「ぅん♡」
二人でシャワーを浴びながら、お互いの口内を貪り合う。
俺は駿琉の首に両手を回したまま、目をトロリとさせて腰を振り、自分の性器を駿琉のそれに擦り付けた。
二人の身体で肉棒が潰れて、腰を振るたび皮がずりずり♡ と動いて気持ちイイ。
下半身をお互いに色々なものでどろどろにさせながら、俺と駿琉は抱き合った。
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