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第2話 初めての性交

「アルバール」 俺がそう言うと、アルバールが抱き付いてきて驚く。 初めて意志疎通が出来て、嬉しかったのかもしれない。 日本人よりもスキンシップが多い文化なのだろう。 彼はそのまま俺をひょいと再び抱き上げ、ベッドらしい場所へと連れて行った。 ジャングルみたいな場所なのに、しっかりした厚みのある手編みされた様なカーペットと、簡易毛布。 洞窟内は結構涼しくて、毛布じゃなくて羽毛布団だったら嬉しいけど、それは到底無理な話だろう。 毛布があるだけマシだと自分に言い聞かせる。 アルバールは俺をそっと横に寝かせると、その上に覆い被さりそのまま顔を寄せてきた。 ……は? キス、されてる……?? あまりの衝撃に、俺は目をしばたかせる。 彼女いない歴=年齢の俺、当然キスもこれが初めてだった。 「何するんだ」と言おうとして口を開けば、アルバールの厚い舌が、意思を持って俺の口内にずかずか侵入してくる。 「んっ……、ふ、……」 まさかの男とのディープキス。 気持ち悪くてアルバールの重たい身体を両手で押し退けようとしたが、びくともしない。 ドンドンと胸を叩くと、そんな俺の両手をアルバールは簡単に片手で一括りに掴み上げ、そのまま万歳の格好をとらされた。 やっと口を離され、酸欠になりそうだった俺は思い切り空気を吸う。 しかし、アルバールの膝が俺の股間を擦り上げ、アルバールの舌が顔を背けた俺の耳の穴ににゅるりと入ってきたので、再び息が止まりそうになった。 心臓が、ばくばくと凄い早さで鳴っている。 「や、やめろ……」 恐怖に戦きながらも、必死で言葉を紡ぐ。 ピタリ、とアルバールの舌が止まったので、わかってくれたのかと思いそろりと表情を伺うと、むしろ嬉しそうに瞳を爛々と輝かせていた。 「うわっ!!」 アルバールは、凄い早さで俺の服を破くかのように奪い去り、素っ裸にされた俺は身を守るように膝を抱えて縮ませた。 しかしアルバールは意に介さず、俺の尻の穴に指を這わせたかと思うと更に突き入れてくる。 「やめろ!やめろってば!!」 思わず片手でその手を引っ張ろうとすれば、今度はペニスを咥えられた。 ……嘘だろ…… 男にフェラされている、という現実を受け入れられなくて、俺は「やめろよ……」と半泣きするしかなかった。 力では勝てず、相手がやめてくれるのを待つしかない。 じゅぼ! じゅぼ! イケメンの男が俺のイチモツを躊躇なくその口内で扱き、太くゴツい指は俺の尻の穴を出入りする。 息子が刺激を受けてあっという間に元気になってしまうのと比例して、ヒリヒリするような感覚がなくなり徐々に押し広げられる圧迫感が心地好くなる。 「う、嘘だ……やだ! やだぁ!!」 襲われているのに、自分の身体が快感を拾いはじめているのを感じて、羞恥に顔を覆う。 アルバールは元気になったペニスを掌で擦りあげると、今度は乳首を吸い出した。 「やめろって……!!」 「इसे अपने पूरे शरीर से महसूस करें और यह オカす」 「えっ……」 今、犯すって言った……? アルバールは俺の視線を真っ直ぐに受け止めながら、「オカす、オカす」と言う。 何を言ってるんだ? 俺は、男なのに……!! 「や、やだ、やめろぉ……」 俺がどんなに抵抗しても、アルバールは俺の尻の穴を弄くり回すのをやめず、ペニスを扱き上げて射精を促した。 涙を流して顔をぐしゃぐしゃにしながら、最後の砦を守るかのように、達する事だけはしないと俺は抵抗を続ける。 しかし、アルバールに身体中を舐められ、陰嚢がさっきから収縮するのを止められない。 「あっダメ、もう……っっ!!」 熱が、タマからペニスに移行し……俺は、とうとう大量の白濁液を宙に飛ばした。 はぁ、はぁ、と荒い息が止まらない俺の頭を撫でながら、アルバールは「オカす、オカす……」と言っている。 それも、自分の掌で受け止めた俺の放った精液を己のペニスに擦り付け、ぐちゃぐちゃと卑猥な音をたてながら。 俺は赤面しながらもアルバールの手を振り払い、睨み付けてしっかりハッキリと「やめろ」と叫んだ。 ここまで拒否すれば流石にやめると思ったのに、アルバールは笑顔で頷いて……「うわっ」俺をひっくり返してうつ伏せにさせ、その隆々とそそり勃った脈うつ自分のペニスをあろうことか肛門に密着させる。 入り口……というより出口を先端で擦られれば、先程の俺の精液が着いてくち、くち、といやらしい音がする。 ま、まさか……まさか、だよな? この先の恐ろしい展開を予想しながらも、俺は固まって動けない。 「डालने」 ずず……ずず、ずぷんっ!! 「く、あっ……や、抜いて! 入れるなって……!!」 アルバールは、想像通りにその逞しい肉棒を、俺の尻の穴に埋めていく。 先程入れられた指とは比べ物にならない程の、ものすごい圧迫感が後孔を満たした。 「痛いっ……ひ、ひぅっ……!!」 俺は頭を毛布に押し付け、下半身を襲う痛みを必死で堪える。 「वाकई बहुत अच्छा लगता है……」 「い、嫌だぁ……!!」 俺は涙を流しながら、懇願する。 アルバールは、一瞬動きを止め、俺の顔を覗き込んで心配そうな顔を見せる。 「क्या यह वाकई अच्छा है?」 何かを聞かれ、俺は何度も頷いた。 とにかく、今すぐこの行為を止めて欲しい。 なのに。 ずちゅ!! ばちゅ、ばちゅん!! どちゅ!! 「ひぃ……っっ! ……嫌だぁ!! やめろぉ……っ!!」 「セイヤ、オカす」 アルバールは、容赦なく俺の肛門を抉る。 嫌だと言えば言う程、激しく突き入れられた。 アルバールの太い肉槍が何度も俺の身体を貫き、腸壁が擦られて捲られる感覚。 それを快感と感じるまで、いや感じてからも、アルバールはしつこく俺を蹂躙し続ける。 腰を何度も叩き付けられ、それを受け止める為に俺の穴は一生懸命馬鹿になった。 アルバールのペニスの形に馴染むまで拡げられた俺のアナルに、アルバールは自分の欲望を勢いよく流し込む。 放った後も直ぐに元気を取り戻すアルバールのペニスは、力を失いぽっかりと拓かれた穴からとろとろと子種が流れるのを嫌がるかの様に栓をし、何度でも律動を繰り返した。 ばちゅん! どちゅ!! ずっちゅ! ずっちゅ!! 「……ぁ、ぁあん! ひぃん!!」 アルバールが出入りする度、俺の太腿を常にアルバールの精液が伝い、毛布に染み込んでいく。 朦朧としながら、後ろを犯されているのにペニスが勃発している事に気付いた俺は愕然とする。 この短時間で、アナルを掘られる快感を植え付けられた事に恐怖を覚え、身体が固まる。 「कड़ी कर दी गई、セイヤ……!」 同時に俺の穴がアルバールのペニスを締め付け、やつの肉欲は俺のナカで体積を増した。 「……ぁあ……っっ!」 「……っっ!!」 どぷどぷ、と何度目かわからないアルバールの精液を身体で受けて、俺は意識を手放した。

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