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三日後
「こんなに早く思い出すなんて、ちょっと可哀想だね」
志狼はやれやれといった風に顔を横に振った。
「もう少し休ませてあげようと思ったのに」
そう言いながら足早に僕に近づいてきてベッドに押し倒すと腕を掴まれる。
今日は三本ねと笑顔で言うとすぐに薬を打ってきた。もう痛みは感じない。
すると力が抜ける感じがしてきて段々と息が荒くなってくる。前回より強い薬なのだろうか。
数分で僕の自身は昂り、液体を零してゆく。どうせ今回も前回と同じだと思って半分諦めていた。肛孔を慣らすところまでいくと不意に腕を引かれ僕が志狼を押し倒す形になった。
前回と違うことが起きて軽くパニックを起こす。
「もし、自分から挿れて最後までいけたらここから出してあげてもいいよ」
そう提案された。だが自分であの行為をするのにはとても抵抗がある。まるで僕がその行為をしたいみたいじゃないか。
だがこの部屋を出るにはそうしなければならない。覚悟を決めるしか無かった。
僕はゆっくりと志狼に跨ると、自らの指で肛孔を軽く拡げる。ゆっくりと腰を落としていき昂った志狼の欲望にあてがう。
先端が入ると志狼の腹に手をついてゆっくりと挿れていく。全部挿れるのにそう時間はかからなかった。
この後どうしていいかわからず固まってしまう。
「自分で気持ちのいいところに当てるんだよ」
、戸惑いながらもゆっくりと言う通りに動いた。人にされるのと自分でするのとでは恥ずかしさが違う。
あまりの羞恥に見ないでと呟いた。そんな言葉は無意味でじっくりと見られている。
腹に手をついた状態ではあまり気持ちいい所には当たらずもたついてしまう。
「体勢を変えてみたらどう?」
気持ちがいいところにあたる体勢……。
志狼の腕を掴み腰にあて支えてもらい、膝をつけたまま上体を軽く反らした。
そのまま奥まで挿れる。気持ちがいいところに当たり目がチカチカとした。それを繰り返すもうすぐ果てそうと思ったところで腰を強く掴まれ止められた。
もう少しで果てそうだったのにと思って震えていると
「俺まだイけないから」
志狼は上体を起こすと思い切り僕の腰を掴んだまま最奥に挿れてきた。
「————!」
なんの声も出せないまま僕は果てた。果てたのにもかかわらず志狼が動かすのを辞めない。僕は志狼の肩に縋るしかなかった。
「だめ!イったばかりだから!やだ……!」
だらしなく唾液を零しながらも喘ぎ声が止まらない。自分の喘ぎ声があまりにも恥ずかしく志狼の肩を噛んでしまった。
少しくぐもった声がしたが特に咎められはしなかった。
何度も腰を打ち付けられまた果てそうになる。
「またイっちゃう……!」
大きく背中を反らして僕はまた果てた。
ゼェゼェと息を荒くしているとベッドに押し倒された。
「感じやすいね、二回もイっちゃうなんて」
そしてまた志狼は腰を動かす。
「も……むり……!」
そんな言葉は聞いて貰えず気持ちいい所をピンポイントで突いてくる。快楽から逃げたくても掴まれているせいで抵抗が出来ない。
「俺もそろそろイけそうだよっ……」
僕はもう何も考えられなかった。
「も、出ないから……!」
腰を打ち付けるスピードが上がりナカのモノが膨張するのがわかった。
「ッ……!」
ナカに熱い液体が注がれた。ゆっくりと引き抜かれると液体が零れていく。
「あれ、出さずにイっちゃったんだ」
「こ…んな…の……くすりのせい……」
志狼はクスクスと笑った。
「今回の三本はただの生理食塩水だよ。それなのにこんなに気持ちよくなれて凄いね」
僕は絶望した。
――?日後――
「ねぇ、志狼……早く挿れて滅茶苦茶にして」
僕はもう志狼と気持ちよくなることだけ考えればいいんだ。それが一番正しい事がわかった。
志狼は喜んで僕を受け入れてくれるんだから。
赤ずきんは狼に食べられた
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