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二日後
身体が重い。今日は足枷が嵌められている。扉に鍵が掛かっているから逃げ出せないのは分かっている癖に。
扉の開く音と共に志狼が入ってきた。
「ちゃんと記憶を飛ばしたからゆっくり休めたでしょ?」
薬のせいで無力な僕は睨みつけるしかない。それでも志狼は笑顔のままだ。
どうせ今日も辱めを受ける。なぜなら何本もの注射器を持っているからだ。
「前は筋弛緩剤みたいなものだったけど、また別の薬を試してみようと思うんだ」
僕は嫌がるが抵抗する力はあまりない。簡単に腕を上で縛り付けられてしまった。
「まずは前回の薬から」
腕にチクリと痛みがはしる。
「もう一本打つよ」
二本目を打たれる。その間にどんどん体の力が抜けていくのがわかる。
今回は上半身。首筋から胸、胸から腹までゆっくりと撫でられる。
また背中がゾワゾワする。何度か繰り返したあと胸の突起に触れる。ビクッと身体が反応した。
「今回もちゃんと効いてるみたいだね」
自分の呼吸が少し荒くなってきている。身体が熱い。今度はなんの薬なんだろう。
志狼は胸の突起を執拗に触ってくる。その度に声が漏れそうになってしまう。
「んっ……ふ……」
触るのを止めると顔を近づけて舌を這わせてくる。ぬるりとした唾液を突起に纏わせて舐られる。
初めての感覚に戸惑う
「やぁ……やだ…………」
熱い吐息と共に喘ぎ声が漏れてしまう。志狼は嬉しそうにしゃぶりついている。
何も無い部屋に自分のくぐもった喘ぎ声と水音が反響している。
「いきなりココで感じられるようになるなんてやっぱり素質あったんだね赤兎は」
胸の突起から唇を離すとツーっと唾液が垂れる。
その様子があまりにも官能的で身震いする。
「次はこっちね」
いつの間にか自身は完全に昂っていて、指を這わせられる。またゆるゆると触れられる。
既に溢れた液体が肛孔を濡らしているのがわかる。それに気づくと志狼はすぐに指をあてがってきた。
「今回はすんなりと挿れられそうだね」
すぐに指が一本奥まで挿れられてしまう。前回のように変な感覚に陥った場所には触れず、ゆっくりと拡げるように抜き差しを繰り返す。触れられていないのに身体が反応してしまう。
そして二本目が挿れられる。その時また電流が走ったように感じた所を掠めていった。
「気持ちいい所に当たっちゃったかな?」
そしてそこを掠めるように何度が指を動かす。
そして三本目。ぐっと挿れられた指に圧迫感を感じる。二本目とは段違いだ。
「ふっ……」
あまりの圧迫感に声が漏れる。しばらく動かさずにいた指がゆっくりと動かされる。
いつの間にか自分はくぐもった喘ぎ声ではなく、部屋に響くほどの喘ぎ声を出していた。
「あっ……やっ…………ん……」
肛孔からの水音と自分の喘ぎ声で更に昂ってしまう。
圧迫感がなくなった所で指を引き抜かれた。やっと終わったと思った。
息を整えていると不意に両足を持ち上げられ、肛孔に熱い物があてがわれる。身動きの取れない僕はなんだか分からなかった。
「やっとひとつになれるね赤兎」
嬉しそうな顔が近づいてきてキスをされる。唇が離された瞬間だった。僕の身体を熱いナニかが穿いた。
はくはくと息をしていると、ゆっくりと引き抜かれていくのが分かった。今僕を穿いたのは、昂った志狼の欲望だ。
しばらくゆっくりと抜き差しされる。気持ちよくなんてなりたくないのに、引き抜かれる度にナカが奥まで挿れてと催促する。
段々とスピードが上がって来ると気持ちがいい所に何度も当たる。
「おねがっ……もうやっ……!」
自分がもう果てそうなのが分かる。志狼も気づいているだろう。
「もうイッてもいいよ?」
そう言うと僕の自身に強く触れてきて、僕は果てた。そのまま僕は眠りについた。
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