1 / 2

epilogue

酔って歩いていると、ふと、普段は見慣れない細い路地に光が灯っている。 視界の端に、〈UNLACE〉と描かれた古いネオンサインがにじんで揺れた。 気づけば扉に手をかけている。 扉は、触れた瞬間に勝手にゆっくりと開く。 中から低いジャズが流れ、 カウンターの奥で、 “誰か”が静かに微笑んでいる。

ともだちにシェアしよう!