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第3話 中の人防衛戦②

 ラブホテル並みに広い浴室で、ちゃぷちゃぷと規則的に水面が揺れる音が響く。 「ん、ん、、ん、ん……っ……んん……ひもちいい? ふろへはん?」  染谷は浅い湯船で潜望鏡になった黒部のちんぽにしゃぶりつく。それは40歳とは思えないほどそそり立っていて赤黒く使い込まれてて太い。染谷が上目遣いに顔を見ると、黒部は気持ちよさそうに口元を少しだらしなく開き、眉間を切なそうにつめて染谷を見下ろしていた。  エロい。  普段が押しも押されぬ強面の兄貴面なので、弱点を晒して快楽堕ちしている無防備すぎるオジサン風情に染谷の雄的な庇護欲がかきたてられる。  ビデオ編集で女のあそこにまったく反応しなくなった股間も、黒部の気持ちよさそうな顔にだけはビンビンに勃ちあがり、自然としゃぶる舌使いも濃厚になってきた。 「なんだ。俺のちんぽしゃぶって、感じてるのかよ。エロくなったな、慧斗」  黒部がへへへ、と笑いながら言う。股間に押しつけると言うほども強くなく、しかし離れないようにしっかりと後頭部を支える手が優しい。  染谷は溺れそうなほどに粘液が溢れる口だけで黒部とつながり、うっとりと目を閉じて、勃ちあがった自分の欲望を自らの両手で慰め始める。 「おいおい。自分一人だけでお楽しみか? 尻の準備はしてきたんだろ? 後ろを向けよ。どうするかは、教えてやったろ?」  黒部に優しく諭されて、染谷はちゅぽん、と名残惜しげに肉棒を吸い上げて離す。ゆっくりと黒部に背を向けて、両手を浴槽の縁につけると、足を大きく開いて肉の薄い尻を割れ目が見えるように黒部に突き出した。  染谷は長い指でうっすらと縦に割れた肉厚の穴を軽く広げてみせる。ちらっと背後を伺うと、黒部が今から染谷を貫く凶器を撫でながらにやりと笑っていた。  何度か筒先が穴の縁を舐める。そのあとでぐぐっぬるっと圧倒的な質量と熱が自身の中へ入ってくるのを染谷は感じた。 「あ゛~……すっげ……気持ちぃ」 「あ…………ナマ、ちんぽぉ…………」  最初はゆっくりと。染谷の中、腹側をずるずると筒先を擦り付けるように、黒部は浅いところをゆるゆると撫でる。染谷の口からは歌うように嬌声が零れ出てきた。 「ああ~イイ~……いい……気持ちい……もっとぉ……もっと、撫でてぇ」  その声に艶が出てくる。普段は芯のない低めの声でしか話さないのに、甲高く細い喘ぎが風呂場の中に反響する。やがて擦り付ける動きは距離を広げて奥を突き上げる動きに変わる。時折揺らすように小刻みな刺激を与えてやると、染谷の中は馴染んだ黒部の形にねっとりと絡まってむしゃぶりついた。 「ぉお~……ぅ。もうすっかり俺専用のメス穴だな。誰にも使わせんじゃねえぞ」 「しなぃ~……むり~……っていうかぁ……ここ、誰もこないじゃん」 「とかいって、宅配の兄ちゃんとか連れ込んでんじゃねえのか? ぁん?」 「くぅ……またおっきくなったよ、黒部さん。ネトられシチュで興奮してんのあんたじゃん。あ、あ、あ、あっ」 「生意気な口きくなよ。虐めたくなっちまうだろ」 「シテぇ……イジめてぇ……黒部さんのおっきいので、奥ぐりぐりしてぇ」 「かわいい声出すなぁ、てめえは。イッちまうだろ。おぉ……スゲ……中めっちゃ動いてるじゃねえか……ふぅ、ふぅ、ふぅ、くふぅ、ぉお……あぁ……は、は」 「あぁ! あっ! はぁ……ん、ん、ん、ん、ん、ん゛~ん゛~ん゛~」 「ふは、きもちいいな。おい、どこに欲しい? ん? 言ってみろよ」 「このまま、あ、あ、あ、あぁ……ナカ……中で出して。いっぱい。ん、ん……お願い」 「かわいいなあ、慧斗は。いいぜ。中にイクぞ。ケツ締めて、奥を開いてろ。できるだろ?」 「うん。だからぁ、きて……っん」 「は、は、は、はっぁ……ん、ん、ん、ん、ん、んっ!」 「あぁぁ……んン……ぉぉ……ぅ……ぅん」  風呂場中に肌と肌がぶつかる漕ぎ見よい音と、ぬちゃぬちゃという染谷がいきり立った雄の欲望を慰める音が響く。 「あっあっあっ……ん、い、イク……いっちゃ……んむ」  染谷がいろいろとゆるみきった顔を上げると、後ろから黒部が強引に顎へ手を回し、肩越しにキスしてきた。  舌を絡ませ、涎を滴らせながら、絶頂に向かって腰を打ち付ける。  上体が起き上がり、胸を反らす。黒部が染谷の乳首をひねるように愛撫すると、びくっと震えて染谷の欲望が白濁をまき散らして爆ぜた。  同時に黒部の腰が最奥を穿って動きを止める。体の中をドクドクと肉塊が震え、中に種汁が注ぎ込まれているのを染谷は恍惚の内に感じていた。  唇が離れる。染谷の目は完全に焦点を結んでおらず、蕩けた様子ではふ、と吐息を漏らした。  相変わらずドクドクと注ぎ込んだまま、黒部は染谷の細長い体を抱きしめて、べろりと頬を舐めた。 「キモチイイな。おい、コレ忘れんじゃねえぞ。お前を満足させてやれんのは、もう俺しかいないんだからな。誰にも渡さねえよ」 「うん……黒部さん……好き」  ずるん、と染谷の中から脱力した黒部の肉塊が引き抜かれる。白濁の残滓が黒部の筒先と染谷の中を繋いで内ももに垂れた。  染谷はばしゃっと脱力して風呂の縁に捕まって座り込む。だらしなく開いたままの秘穴からとろとろと白い粘液がお湯の中へ浮いてくる。その代わりに風呂の湯が中へコポコポと入り込むのを、染谷はぼんやりと感じていた。

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