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盗賊村のダークエルフ王子は絶頂に震えながらアルラウネの種を産み落とす
ラズリ盗賊団はその時代に名を馳せた悪名高い集団だった。ダークエルフのラザヴェイルを頭目に据えたその盗賊団の物語はさらに続いていく……。
斥候として送り込まれたカザライトからの連絡が耐え、予定通り討伐隊の襲撃が村を襲った日。パチパチと音を立てて、今までラズリ村だった場所が燃えていた。そしてカザライト以外の討伐隊も今や全員物言わぬ骸になって炎の柱の中だった。ラザヴェイル、ユボラとサスラの戦闘能力は野良の盗賊にあるまじきレベルの高さで、今まで討伐隊の一員だったはずのカザライトが寝返ったことにより討伐隊は完膚なきまでに全滅させられたのだ。
「普通の村に擬態してうまくやっていたつもりだったのだが……いったいどうして街のやつらにここが盗賊村だとわかってしまったんだ?」
青紫の肌を赤い炎で照らしたラザヴェイルは心底不思議そうにカザライトに尋ねる。兄上、と口にしたカザライトの声はあ然といった響きをしていた。
「確かに兄上の村でよくしてもらったという者の言葉は聞いていましたが、そうだとしてもこのあたりで連続失踪事件が起こっているという噂も起きていました。一か所で起こる失踪事件としては異常な数だった。身ぐるみ剥がれて打ち捨てられた死体もたくさん見つかっていました」
「そんなもの、よくあることではないのか?」
「ああ、ああ、兄上。地上は僕らが暮らしていた地下世界とは違うのです。地下ではあちこちでキノコの匂いがしていたし、死体などすぐに胞子まみれになってキノコの小山になっていましたが、地上のキノコはそんなにがっついていません。そもそも地上では地下ほどひとが死んでいない。大量に失踪者が出たり死体が見つかったらすぐに警戒されるのですよ」
「そういうものだったのか……」
ダークエルフの第一王子だったラザヴェイルは死体の処理などしたことはなかった。彼にとってそんなものは部下が適当にいいようにしてくれることだったのだ。しかし第五王子だったカザライトはラザヴェイルより下級の部下たちと接点が多かったため、そのあたりの機微に明るかった。その差異は二人の地上での生活の違いにも如実に反映された。
「俺の立ち回りは地上では通用しなかったということだな。これはしたり。ではやり方を変えるしかあるまい」
ユボラとサスラの野性的な直感や思い切り、強い腕力などは頼りになったが丁寧な後始末などはあまり期待できない。彼らはその日その日を生き抜く知識には長けていたが、自分たちが今いるこの土地がどういった場所なのかという知識には乏しく、新たに仲間にした元村人たちもほぼ農奴といった地位のものたちばかりだったため学がなく、誰もラザヴェイルに忠告をすることができない。今回襲撃を受けてしまったことはそのあたりをあまり重視していなかった自分のミスでもあるとラザヴェイルは素直に認め、考えを切り替えた。
次はどうするか、ラザヴェイルの頭蓋の中で目まぐるしく考えが巡る。ユボラとサスラ、カザライトに自分の考えを話し終わると、彼は燃え残りから討伐隊の黒焦げになった死体を引きずり出し、剣でその首を刎ねた。
「しばらく俺たちは潜伏する。その間に『ラズリ盗賊団は壊滅した』という認識を街に広めなくてはならない」
ラザヴェイルは幻惑の魔法の呪文を唱え、手の中でその生首を変質させた。
「わっ! 兄貴の顔になった!」
「すげー、いつ見てもやべーなラジィの魔法!」
「兄上……これは幻術ですね。相変わらず見事です」
ラザヴェイルは手の中の生首と同じ顔で、その偽物の首級の出来を眺める。産まれてから一番よく見ている顔だ。ちょっとした傷なども忠実に再現されていた。
「カザライト。お前はこの、ラズリ盗賊団頭目の首級を持って街に戻れ。そして自分以外の討伐隊は全滅したと報告するのだ」
「なんと……でも、この幻術は時間経過で解けてしまうものなのでは……?」
「かまわん。もとは黒焦げなのだ。どうせさらし首にでもなるのだろうが、夜のうちに誰かが燃やしてしまったという落としどころになろうよ。それより、命からがら盗賊団の首級を勝ち取った男にしてはお前の傷が少なすぎるから、すこし演出をしよう。カザライト、この布切れを噛め」
「兄上、あに、むぐぐ……っ!!」
ズボンのポケットから取り出した布切れをカザライトに噛ませると、ラザヴェイルは首を持っていないほうの手でカザライトの顔を殴った。ばし、ばし、と往復で打撃を与えるとカザライトの可愛げのある顔は腫れ、鼻から血が出て飛ぶ。
「もう少しやったほうがいいな。ユボラ、サスラ、左腕」
「おっけー」
「歯ぁ食いしばってね、弟クン」
「むぐぐぐっ!! むうぅぅぅッ!!!」
ぼきん、と音を立ててカザライトの左腕が折られる。カザライトは目からぼろぼろ涙を流しながら痛みに耐え、すがるように兄を見た。
「カザライト、すまないな。この屈辱に耐えきり、ラズリ盗賊団討伐の報酬を俺のところまで持って帰ってこれたらお前を正式に俺の弟として迎えてやる。その時にはお前には俺の口利き役を命じる。俺のため、ひいてはラズリ盗賊団のために他所の街や組織の仲介をして生きていくんだ。そのために、さあ行け。これを持って……」
新しい根城として確保している場所だけ教えて、ラザヴェイルはカザライトを送り出した。これで一旦ラズリ盗賊団としての活動は凍結する。ほとぼりが冷めるまで、盗賊以外の新しい金策を考えなければならなかった。
「ユボラ、サスラ。お前たちが持っているアルラウネの根はこの地では誰でも手に入るものなのか?」
「急に何~、また気持ちよくなりたくなっちゃった?」
「あれあんまり続けて使うと馬鹿になるよ」
「違う、あれを金に換えることでしばらく仲間を養っていけないかと俺は考えているんだ」
「確かに、オレらもたまにあれ街に売りに行くよ」
「ワルいやつによく売れるんだよね~」
「詳しく教えてもらおう。あの根っこをどこで採集しているのか、一度にどれぐらい採れるものなのか。知りたいことはたくさんある」
「じゃあ直接見に行った方が早いな。ここからはそう遠くないんだ」
「新しい村はちょっと遠いから、村に行ってからだと二度手間になる」
「わかった、行こう」
ラザヴェイルはまだ焼け跡に残っていた村人たちも新しい村に引き上げていいと指示し、双子と共にアルラウネの群生地へ向かうことになった。
道すがら、ラザヴェイルは双子にアルラウネの根についていくつもの質問をした。
「アルラウネの根はどの季節に採れるものなんだ?」
「割といつも採れるよ。あ、でも冬は枯れるかな」
「春になったら新芽が出る」
「継続的な採取が可能ということだな。媚薬はまだしも、強い痛み止めとして使えるならこの地の特産品になっていてもおかしくないと思うのだが、お前たち以外に採りに来るものはいるのか」
「今んとこあったことはねえなあ。この森はさあ、魔物がうろちょろしてる怖い場所で、用もないのに入るやつっていないんだよ」
「そうそう、森を抜けて別の国に行くためのでかい道があるけど、その道以外に踏み込んだら命はないと言われてる。まあ、おれたちはそこに住んでたんだけど!」
地下から命からがら逃げてきて崖から落ちた時、この双子に拾われていなかったらその魔物共の餌食だったということを今さらながらに思い、ラザヴェイルは肝が冷えるのを感じた。
「それでも腕に覚えのある者なら採りに来てもおかしくはないと思うが」
「あー、えっとね。オレたち、あれを『アルラウネの根』として売ってるわけじゃないんだよ」
「そうそう、ほんのちょっとえっちなことにも使える『痛み止めのお薬』ってことにしてる。なんでかわかんないけど、とうちゃんがそうしろって言ったから」
「とうちゃん……おまえたちを育てていた盗賊の男のことだな」
ユボラとサスラは気がついたら盗賊の男に育てられてこの森に暮らしていたらしい。男は双子にこの森で生き抜く知識を教えた後、病で死んだらしい。おそらく、自分が死んだあとにも双子がアルラウネの根を売って生きて行けるように男なりに色々考えたのだろう。自分のような盗賊になってほしくなかったのかもしれないが、双子はかなり最悪な方の盗賊に成長しているので思い通りにならないものだとラザヴェイルは思った。
「オレたちが前住んでた洞窟あるだろ? あそこで干したり、砕いたりしてなんだかわからないようにしてから売ってたんだ」
「今でもあそこを作業用に使ってるよ。あ、そろそろかな。この辺だ」
「この下か?」
双子の足が止まる。かつてラザヴェイルが落下したことのある谷間よりは浅いが、それでもよじ登らなければいけないほどに窪んだ場所があった。暗く湿った空気がよどんだそこには確かに何かが蠢くずるりずるりとした気配があった。
「そう、こういう所にアルラウネは棲んでるんだ」
「夜になれば眠っちまうからもうちょっと動きが鈍いよ」
「ならば夜まで待ってから採りに行くのか、おい!?」
もう少しよく見ようとして覗き込んだラザヴェイルの背を、なにかがどんと激しく突いた。バランスを崩した彼は窪地に落下する。あの時のように雨や光に目がくらんでいなかったので咄嗟に浮遊の魔法を使い空中に留まることができた。
「何をする! 子供みたいなふざけ方をするんじゃない!」
ユボラかサスラのどっちかに背を押されたのだとすぐに理解したラザヴェイルは軽く怒気を孕んだ声で抗議したが、双子は同じ顔でにやにやと見下ろしているだけだった。
「いいかげんにし……っ、あっ!? おい! なんだ! むぐう!」
態勢を立て直して浮き上がろうとしたラザヴェイルの足首に何かが巻き付き、窪地にむかってぐんと引っ張られた、そのまま手に、足に、胴体に次々とそれが巻き付いた。その感触に驚いて声をあげた彼の口の中にもぬるついた何かが侵入する。
ざわざわと音を立てて何かが這い寄ってきた。それは人間の形に似ていたが、あちこちに禍々しい花が咲き、下半身は植物の蔓でできた触手がたくさんの足のようにその身体を運んでいる。
(なんだ……モンスター……。まさか、これがアルラウネか?)
地下育ちのラザヴェイルはアルラウネがどんなものなのか知らなかった。双子が与えるアルラウネの根は干して縮み硬くなったしわくちゃの棒のようなものだったから、ただの植物のように土に根差して動けないものを想像していた。こんなふうに能動的に襲い掛かってくるモンスターだと思っていなかったのだ。だから、油断していた。
身動きが取れず、拘束から逃れようと身じろぎを試みるたびに触手はきつく締まっていく。そして口に入った触手がどぅるんと質量のある粘液を突然吐き出し、吐き出すことのできないラザヴェイルはそれを飲み下すしかない。
「いつもはさ、獲物を一人生かしておいてこうやって囮にして、アルラウネが満足したころに降りてって根をぶった切るんだ」
「ラジィを拾った時にそうしなかったのはラジィが綺麗でかわいかったからだよ。でも今日は採り方知りたいって言うから身体で覚えてもらおうかなって思って。すぐ助ければこれが原因で死にゃしないしね」
「むぐ……、むぐーっ ぐ……ッ」
双子はラザヴェイルを見下ろしながら勝手なことを喋っている。彼らは深いことを考えるのが苦手なため、時々とんでもない無茶をしようとする。特にラザヴェイルの身体を使って遊ぶときに彼の負担をあまり考えずに実行してしまう……。
「んん……ふうぅ……」
どうやってここから抜け出すか頭を巡らせていたラザヴェイルだったが、喉奥に送り込まれた粘液を飲み下してほどなく胸がどきどきと脈打ち、陰茎が硬くそそりたってしまうのに気が付いた。じわりと先走りを滲ませるズボンを押し上げた先端を触手が掠めると、鼻から上ずった声が漏れてしまう。いつも双子によって肛門に挿し込まれ、狂わされてしまうアルラウネの根。その原液をラザヴェイルは飲まされたのだった。それを理解した瞬間、もう彼はそれ以上なにも「理解」することはできなくなってしまった。
「んううぅ……ううふぅ……♡」
そこから先のラザヴェイルはただ嬲られるだけの獲物だった。足を大きく開かされ、縫い目からズボンを真っ二つに裂かれて敏感に反応する大事な場所をつまびらかにされてしまう。痛み止めにもなりうるアルラウネの樹液を飲まされたため、意思のない乱暴な扱いにも痛みなど感じずただ快感だけが残る。赤紫の亀頭を呑み込むように覆う触手、腸内の奥の奥まで犯すように入り込む触手、興奮を煽り建てるように乳首をひねり弾くいやらしい触手など、多くの触手がラザヴェイルを責め立て、快楽の涙と嗚咽を引き出す。
ぬちょぬちょ、ずちゅずちゅと音を立てながら何体ものアルラウネが殺到し、窪地は波打つ触手の池のようだった。
「わー、いつみてもすっげー」
「足先しか見えなくなっちゃったな、ラジィ」
「んふぅぅん……んいぃぃ……♡ んに゛いぃィィ!!!♡♡♡」
「あ、ばたばたしてる」
ラザヴェイルの亀頭を包んでいた触手の奥からさらに細い舌のような触手が伸び、尿道に入り込んで突き進み彼の海綿体を内側から侵す。触手には無数の毛羽のような繊毛が生えており、それがじゃりじゃりと足のように彼の尿道の壁を引っ掻き、くすぐり、腫らす。あまりに強烈な刺激に白目を剥きながら彼は会陰をびくびくと震わせた。
(狂う、狂う、狂ってしまう~ッ♡♡ ンおぉおぉ~ッ♡♡♡ おのれぇええぇ♡ ユボラ、サスラぁあぁ♡♡ ここから逃げられたら、覚えておけえぇ♡♡)
ぴん、ぴん、とつま先が尖り延びるたびにラザヴェイルが絶頂を迎えているのがわかり、双子は上の方で呑気に水など飲んだりしながらそれを見物した。夜になり、アルラウネがおとなしくなるまでラザヴェイルは触手の塊の中で嬲られ続け、くぐもったうめき声をあげながら何十回も射精を伴わない絶頂を強いられた。
「やー、いっぱい採れたな! すごかったぞ兄貴!」
「一旦前の家で皮剥いたりして処理して帰ろう。ラジィも正気に戻るのに結構時間かかりそうだしな」
「……ッ♡ ……ッ♡ ッひゅーッ♡ ぽひゅーッ♡♡」
すっかり日も暮れ、三人は夜の山道を歩いていた。いや、ラザヴェイルに関しては歩いているという表現は語弊がある。
片手と背中にアルラウネの触手を薪状にぶつ切りにしたものをたくさんもったユボラが掲げたランタンの光に先導されたサスラがラザヴェイルを子供におしっこさせる時のような姿勢で抱え上げているのだった。
ラザヴェイルの半勃ちのダークエルフ陰茎の先端で膨れ上がった亀頭はアルラウネにしゃぶられ過ぎたせいでふやけて、鈴口は腫れててらてらとランタンの光を反射させている。何本も触手を咥えこみ、ずぼずぼと出し入れされ続けた肛門もめくれ上がりひくひくと痙攣していた。いじくりまわされて肥大した乳首は授乳中の母親のように伸びてしまっていた。しかし当のラザヴェイルは身体がそんな状態になってしまったことにも気づかないほど放心してしまい、目の奥でぱちぱちと弾ける光を追って白目を剥き、間抜けな声をあげながら舌を尖らせ、虚空をれろれろと舐めていた。
「へへっ、兄貴かわいいな。最近しゃっきりしててかっこよかったけど、兄貴はそうやってラリってるときが一番かわいいよ」
「ラジィは最近、村の奴らに自分を好きにさせるのに慣れ過ぎてて、自分が誰の宝物なのかってことを忘れてると思う。しばらくおれらにたっぷり可愛がられて思い出すといいと思うよ」
「はへ……♡ あ……っへぇ……♡」
後ろから抱え上げているサスラが樹液でべとべとのラザヴェイルの頬にちゅっとキスをする。へらりとだらしない笑みをこぼした彼の肛門がその時ぶぴっと音を立てて少し開いた。
「あ、種出るんじゃね」
「おっと……うちに着くまでに出しちゃわないとな」
「はへ? たね? はへ……んおお……♡」
ラザヴェイルが下半身をぶるるっと震わすと、肛門がもりっと盛り上がり中から栗の実ほどの大きさのゼリー状のものに包まれた何かが顔を出し、拡がって緩んだ肛門粘膜を擦りながら次々と飛び出した。ぶぽぽぽぽ……と音を立ててそれは地面に叩きつけられわだかまる。
「ほおっ♡ おッ♡ おおん……♡」
「ちんぽからも出るだろ。振ってやれよ」
「そうだったな。ほーらラジィ。しーしーだよ。しーしー」
サスラが抱え上げたラザヴェイルの身体を上下に揺すると半勃ちの陰茎がぷるんぷるんと揺れ、何度目かの振り上げで鈴口から少し小さめの種子がぷりゅりゅッ! と飛び出す。粘液で繋がった種子は夜の空気を切り裂いて弧を描き、そのままびしゃびしゃと地面に落ちた。
「これで来年また新芽が出るぞ」
「ラジィ気持ちよかった?」
「んひ♡ ひもちよかっひゃ……♡ はへ……はひぃん……♡」
「あー、なんか、ムラムラするな……」
「おれちょっとこのままちんぽ入れちゃうわ」
「ついたら次オレのばんな」
「んほぉッ♡」
いつの間にか陰茎を露出していたサスラが半開きのラザヴェイルの肛門にそれを押し込んだ。ラザヴェイルは抱え上げられ肛門を穿たれて、歩くたびに樹液と凌辱でべろべろになった腸壁を擦られて絶頂する羽目になった。サスラはラザヴェイルが絶頂しそうになると歩みを止めてその場で激しく陰茎を出し入れするのでなかなか洞窟までたどり着けず、着いたころには裸のラザヴェイルはすっかり冷えてしまっていた。
「おーい、お前ずっと兄貴と遊んでたんだからお前が焚火起こせよ~」
「いいよ~、あーきもちよかった。あとはユボラに遊んでもらってね、ラジィ」
「んえぇ……ちんぽぉ……♡ ちんぽちんぽ……♡」
「はーい、ちんぽですよ~。オラッ!」
「んほぉおぉぉ♡♡♡ ちんぽぉおぉぉ♡♡」
うずくまるように潰れていたラザヴェイルは休む暇もなく後ろからユボラに貫かれる。ユボラは地面を掻くように快感を逃がそうとするラザヴェイルの両手首を大きな手でがっちりと捕まえ、どこにもいけないようにして激しく肛門を犯す。ユボラの腰とラザヴェイルの尻がぶつかるぱちゅんぱちゅんという破裂音がしばらく無人だった洞窟内に響き渡った。
「お゛ッおッお゛ッおッお゛ぉ~ッ♡♡ ン゛んん゛んんンン~ッ!!」
「う~、ねえ! なんかおれちんぽかゆいんだけど!」
「種産んですぐちんぽ入れたからなんかついたんじゃね?」
「ラジィ~、おれのちんぽお掃除ぺろぺろして~」
「おお゛ッ♡ ちんぽッ♡ はやく出せッ♡ 舐めてやる……ッ♡ はーッ♡ はーッ……♡ むぶぶ……」
地面に額をこすり付けていたラザヴェイルの頭をぐいっと持ち上げたサスラがさっきまでラザヴェイルの肛門を犯していた陰茎を押し付ける。ラザヴェイルはいやがることなく再びいきり立った肉槍を呑み込み、喉を使って奉仕してやった。その間にもユボラの打ち付けが前立腺を襲い、ラザヴェイルは声もなく絶頂するたびに眼球がぐるりと裏返り白目を剥いていた。
「けぽ……ほぉ……♡ んへぁ……♡」
腸内にたっぷりと射精を受けたラザヴェイルはゆるゆるになった肛門から白濁をぶぴゅぶぴゅと噴き出したまま洞窟に敷いた毛皮の上にひっくり返った。
「兄貴気絶しちゃった」
「寝てるうちに根っこ処理しちゃお」
そのまま疲れて眠ってしまった寝顔を覗き込み、顔を見合わせて笑うと双子はアルラウネの根っこの加工を始めた。その後ラザヴェイルは目が覚めるたびに双子に犯された。
「はあはあっ、兄貴ッ、オレらが一番兄貴のこと気持ち良くしてやれるって思い出した!?」
「おれらのこと好き? ひどいことしても、おれらのことずっと好き?」
「しゅ、しゅきぃ~♡ ゆぼらとさすらのことしゅきぃ♡ もっと犯してぇ……♡」
ラザヴェイルのその言葉に双子は満足げに笑った。ラザヴェイルはそのままずっとしゅき♡ しゅき♡ と悶えながらいじくりまわされ、アルラウネの効能が抜けるまで立ち上がることもできずに三日ほど洞窟で過ごした。
「兄上、これがラズリ盗賊団討伐の報酬です」
三日後、新しい根城に戻ったラザヴェイルを街から帰ってきたカザライトが迎えた。カザライトの顔はまだ打撃の痣が残っており、左腕は吊って固定していたが、やり遂げた興奮と兄に認められたい目の輝きを隠さず頬を紅潮させていた。
「そうか。よくやった。痛い目に遭わせて悪かったなカザライト。お前は俺の自慢の弟だぞ」
「ああ……兄上……、もったいのうございます……」
そんなカザライトをラザヴェイルはぎゅっと抱きしめてやる。カザライトはそれだけで、自分が絶頂するのではないかという錯覚に陥るほどの多幸感を感じた。
「しばらくラズリ盗賊団は潜伏する。その間の食い扶持を稼ぐ方法も考えてある。その品物の販路を作るのにもお前の力がいる。これからも頑張ってもらうぞ」
「喜んで……!」
カザライトの前では兄の顔を保っていたラザヴェイルだったが、腰に巻いた毛皮の下で中出しされた双子の精液が溢れ出しズボンの尻を濡らすのを感じ、背中に冷や汗をかいていた。
ラザヴェイル、ユボラ、サスラ、そしてカザライト。新たな中心人物を迎えてラズリ盗賊団はまたひとつ大きくなったが、表向きにはこのあとしばらく歴史から姿を消す形になる。しかし水面下ではラザヴェイルのさらなる暗躍が計画されていたのだった。
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