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31. 陥落

窄まりの手前で、まさかの寸止め。 すぐに挿れられるのかと思ったら肩透かしを食らう。 え、なぜ?と思う反面、これが自分のナカを犯すところを想像する。 散々抱かれまくった自分の躰は快感を覚えている。思わずごくり、と喉を鳴らす。 「挿れてほしいってちゃんとお願いしてくれれば、このまま挿入しますけど、どうしたいですか?」 「……い、挿れてほしい……です……」 意地悪な要請に困り果てた後。 蚊の鳴くような声でようやく絞り出すと、恥かしさのあまりシファの顔も見れないくらい顔が真っ赤になって、リヴェラは顔を覆った。 「よくできました」 にっこりとシファは満面の笑みを浮かべる。 素直なところもかわいいけど、素直じゃなかったところもかわいかったなぁと、キュンとしてしまう。 早くそうしてほしいと、せがんでいるようにリヴェラは身を寄せる。 ソコはヒクついていて、ズブズブと卑猥な音を立ててシファの屹立したモノを呑みこむ。 「っ……あッ、ぁああっっ……!」 待ち兼ねた感覚に震え上がるほど快かったのか、リヴェラの躰が跳ね上がる。 眼を閉じて感じている。紅潮しながら、はぁはぁ喘ぐ。 リヴェラの望み通りにというよりは、最初からそうするつもりだったけど、たまにはこんな焦らしもいいかな。と、思わぬ発見に心を躍らせる。 (といいながらリヴェラは意志が弱いので、焦らしにもならない。瞬殺だったような気もするが……) はじめてのおねだりだったな。どんどんえっちなカラダになっていって嬉しいかぎりだ。 シファは何だか楽しくなってしまって調子づく。 繋がった部分を激しく擦って突くことは勿論のこと。身体のあちこちにキスして、時折舌先や指でいたぶりながら愛すべきひとのその成長ぶりに喜ぶ。 息を弾ませ、身を捩りながら感じている姿を見ると、もっとしたくなって攻め立ててしまう。 シファはひっそりと思う。 はじめて会ったときに変態かもしれないけれど鬼畜ではないと思うなと云ったけれど、どんどん分からなくなってくるな、自分の性癖が。 シファに抱かれながら身体の相性って、あるかもなぁ……。と、リヴェラはぼんやりと思う。 いつも高揚感を憶えて、自分が自分でなくなってしまうような感覚に陥る。 深く繋がって、心地よさや安心感が得られる。シファとしか得られない感覚だ。 あと、最初に与えられた快感が忘れられないせいなのだろう。 認めたくはないけれど……。 なので、シファが不在の間はカラダが疼いてしょうがなかった。 リヴェラはしばらく欲求不満に陥っていたのだった。聖女召喚で慌ただしい時期、何とか彼を探し出して一刻も早く解消しようとしていた。 司祭に問われたときにバツが悪くなったのは、そのせいだ。 と、一方でその時期のシファはとにかく多忙を極めていたそうだ。 神官としての研修と称されて実は(聖女を呼び出すために)応援要員として駆り出されていて、それどころの状態ではなかった。 用途が知られていない物の運搬、搬入などの雑用から設営設置まで任された挙句。 呪文の詠唱、魔法陣の図形を山ほど描かされた。 人手が足りなかったとはいえ、シファのような身分の人間に対して随分と人使いが荒いものだった。やらされて、戻ってきてからは肩が凝っただの、眠いだのと云ってしばらく自室に篭って休んでいたのだ。 普段畏まっている彼が疲れていると素になるのか、不機嫌で口調が少し砕けたものになっていた。リヴェラにとって思わぬ発見だった。 リヴェラはシファがいない間、身体が疼いてしょうがなかったのだがシファはそうでもなかった。あまりにも忙しすぎて欲求不満という考えにも至らなかったのだが、リヴェラを長い間ひとりにしてしまって申し訳ないという気持ちがあって、離れていた期間の埋め合わせのつもりで構ってもらっている。 最近やたらべったりとくっついていることが多かったのはそのせいだ。 シファなりの気の遣い方だったのだろう。(いささか過剰すぎるが) シファの心中を知ったらリヴェラはきっと、そんなものは義務的な営みのように思えることだろう。そして、「そんなことをしなくてもいいだろ!」と、本心なのか照れ隠しなのか憤慨することだろう。 離れている間にそれぞれの時間を過ごし、お互いの存在が大きく感じられたのではないのだろうか。結果的にこれはよかったということなのだろうか……? 「張り切りすぎましたかね」 はーはー、呼吸を乱しリヴェラの意識は朦朧とする。 シファのやんわりとした口調とは裏腹に、激しいプレスや杭打ちのプレイに時間を費やしていたからだ。 体力はもう限界。四つん這いの体勢で、がくがくと足腰が立たなくなる。 どうしたものかと途方に暮れる。もう散々、ヤり尽くしただろう……。 リヴェラの後孔から、どろっとした残滓が腿に伝う。 手を延ばしてシファがリヴェラの身体を支えてやると、くたりとして脱力しきっていた。 シファが苦笑しながらも容赦するつもりはなく、一時的に休ませた後。 手を取り、また再開する。 「ちょっ、ちょっと待って……!」 「どうしました、これからですよ?」

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