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幕間 早朝だって乱れたい(R-18)

 カーテンの隙間から朝日が漏れて心地良い日差しを感じさせる朝の静けさの中、微睡みから薄らと意識が戻り徐々に覚醒する。ああ、朝か……と察するがいつもと違うのはまだ秋に抱き締められたままという事。  泊まって行く時もいつも朝早い秋がまだ起きていないという事は少々早く起き過ぎたかと欠伸を噛み殺しながら充電器に繋いであるスマートフォンを手繰り寄せて時刻を確認すると朝の5時半、これは流石に早過ぎたなと自嘲した。  しかしふと違和感に気付いたのはそのすぐ後で、太腿辺りに硬い物が当たっている。まぁ状況から察するに秋が朝勃ちしているだけなのだが、悪戯心というものは一度湧き始めると止まらないものでそっと秋の腕から抜け出して布団を捲りスウェットの下腹部を確認する。 「秋く~ん朝勃ちしちゃってカワイイねぇ~」  ぼそりと秋を起こさない様に呟き、下腹部を押し上げているスウェットのパンツを下着ごとずり下す。するとぶるりと効果音が付きそうな程ご立派な性器がお目見えし口角が上がった。  それを緩く握って全体を舐め回し、滑りが良くなるとゆっくりと扱き始める。手を止めずに先端の亀頭を口に含んで舌で弄びじゅるりと吸う。次第に溢れて来るカウパーの味が口の中に広がった。  およそ爽やかな朝に似つかわしくない淫靡な水音が寝室に木霊し、これでもまだ起きない秋に対して更に悪戯心が加速する。 「夜散々ヤったからまだいけるでしょ……」  邪魔な部屋着とインナーを脱ぎ捨てて、ローションを手に絞って後ろの窄まりを指二本でくぱりと広げて確認すれば思った通りだいぶ柔らかく、これなら少し慣らせば問題無いかとローションを纏わせた指で中を掻き回す。 「ぁっ、あ」  時折前立腺を虐めれば快感で背筋が弓形に反る。でももっと気持ちいい事を知っている身体はそんなものではまだ足りなくて、早く秋のバカでかいのをぶち込まれたいと疼き出す。  指を引き抜くと秋の下腹部に乗り上げて完全に勃起しているそれをヒクつく穴に当てがった、少しずつ腰を下ろして行くと共に秋の性器が中を割り開いていく。 「はぁっ、ほんと、でか……っ」  まだ半分だろうかという所で改めてその長大さを痛感するが、これが齎す快楽を知ってしまっているのでもう後には引けない。すると秋が不意に手の甲で目を擦りまだぼんやりとした表情で覚醒し始めた。 「……ん……?ともやさん……?おはようございますぅ」 「おはよ、秋。寝起きで悪いけど動いて」 「へ?……は!?なんでこんな状況なんですか!?」 「秋の朝勃ち見たら食べたくなっちゃった」 「しかもこれ生じゃないですか……ッ!」 「秋ゴム着けたがるからたまには、ねっ!」  腰を下ろしてぐちゅん、と更に飲み込むと秋も息が詰まるのが分かる。それに気分を良くし秋の手を腰に回させて掴む様に誘導する。すると流石に秋も折れた、というよりもうこの状況では後に引けないと理解したのかがっちりと腰を掴まれて突き上げられた。 「あっあ、ン……オレんナカ、たっぷりっ中出しして、秋ぃ」 「本当この人は……っ!」 「ひゃっ、らめ……イく……ッッ!」  結腸弁を秋の亀頭が何度も叩く中、此方も少し力むとごちゅりと最奥まで捻じ込まれ結腸を貫かれるその衝撃で秋の腹部に精液を撒き散らす様に達する。それにも構わず何度も何度も激しく突き上げられて過ぎた快感に身を捩った。 「智也さんなら、っまだイけますよね!?」 「イくの、止まんな……っ!あっ、あ、ッ」 「くっ……ともやさんのだいすきな俺の精子奥にたっぷり出しますっ、受け止めて下さいッッ」 「ンン――!!!ひゃ、ん、あっ奥、秋のでっ、きもち……ぃ」  中に勢い良く吐き出された精液に吸い付く様に腸壁が蠢くのが自分でも分かる。もう気持ちいいという感覚しか分からなくて目の前が眩んだ。 「チッ……すみません、もう一回だけッ、付き合って下さい」 「はぁっ、アッ……!いいよ、何回でもっ」 「煽ったの智也さんですからね!!」 「あっあっ、そこ、ッ……奥ぅ、もっとぉ、ひゃ、あッ」  もうこうなった秋は情けも容赦も無く獣の様に交わるのみで止められないし、止めるつもりもない。壊れる程抱かれたいとか抱きたいなんて比喩を良く聞くが、スイッチが入ってしまった秋は本気で壊しにかかって来る。本能のままに腰を打ち付けて快楽を貪っていく。人も所詮は獣と変わらない。でもそんな中でもそこに確かに愛を感じるからこの行為は止められないのだ。  重なり合う体温も、ぶつかり合う肌も、奥の奥まで飲み込んだ欲望も、全てが気持ち良くて堪らなくて。たまにはこんな爛れ切った朝も悪くないのかもしれない。

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