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第1話
「あっ…あ、あん、んぁ……っ」
ランタンの白い光が照らす暗闇の中にぬらぬらと液体が光っていた。こぼれても、こぼれても溢れ出てくる。濁流は止まらない。黒髪の少年は少し小柄な白髪の少年に体を預け、小刻みに震え肩で息をしながら衝動をこらえていた。ズボンは膝下まで下ろされている。自身の肉棒は熱く滾って先走りで濡れている。かくいう白髪の少年の肉棒もしっかりと天を向いていた。
「きもちいい?」
白髪の少年が耳元で囁く。凛としていて鈴を転がすような声。ぺろっと赤い舌を小さく出し、黒髪の少年の右耳の縁をなぞる。
「んぁ…あぁ」
ぞくぞくした黒髪の少年はびくびくと背筋をのけ反らせる。白髪の少年は黒髪の少年の上の服を脱がせた。そして耳たぶ、首筋、鎖骨へと舌を這わせる。右手は少年の背中に手を回し少年を抱いていたが、左手で今度は黒髪の少年の乳首をつまんだ。
「あっ、んぁっ」
少年は体を前後にくねらせる。
「まって、そこ、つままないで」
白髪の少年に涙目で懇願する。
「そう?とーっても、きもちよさそうなのに?」
白髪の少年はゆっくりと肉棒から乳首まで舐めまわすように眺めた後、ひっそりと耳元でささやいた。黒髪の少年は一瞬目を横にそらせると、白髪の少年の目を見つめた。オレンジ色の夕焼けのような光を持った白髪の少年の瞳は透明なガラス玉のように澄んでいた。二人は少し見つめ合ったあと、顔を近づかせる。鼻と鼻がぶつかりそうになり、唇が触れ合い、白髪の少年は黒髪の少年の下唇をついばんだ。はむはむと何回か軽く食んだあと、舌を口の中へと侵入させた。
「んむっ…うん…ん」
舌と舌が出会い、舌先で相手の先っぽをつつき、全体を絡ませる。くちゅ、ぐちゅ、と唾液の水音が薄暗い空間に響き渡る。黒髪の少年は頭がぼぅ、っとして耳の中が水音で満たされているからか、それ以外何も聞こえなくなった。ただひたすらに頭の中はぐちゅ、ぐちゅといういやらしい音でいっぱいになった。思考がままならない頭の中で、黒髪の少年は考えていた。…どうしてこうなったんだっけ。何があったんだっけ。宇宙空間に漂っているような浮遊感を感じながら、少年は少年へと舌を絡めあった。
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