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れいすけはいつだって嬉しそうな顔を見せてくれる。 口にしなくても、こっちの言いたいことを大体分かってくれる。 「ハニワのだいこうしん!」をままと一緒に観るのは楽しいけど、れいすけは同じくらい好きと言ってくれて、いっぱい話してくれる。 おえかきもままの膝の上で描くのは楽しいけど、れいすけも同じくらい「じょうずだね」と言ってくれる。 れいすけだけは、いつでもぼくのことを見てくれる。 うれしい。 「あ、⋯⋯あ、りぃが、と⋯⋯」 れいすけも同じように目を丸くして、それから「うんっ!」と笑顔を見せた。 上手くはっきりと言えなくて、自分に腹立つ言葉もれいすけはこうして嬉しそうにしてくれる。 うれしい。 れいすけは、れいすけだけはずっとこのまま変わらずにいてくれるのだろうか。 「皆さんお集まりしましたし、ケーキを用意しますね」 「たーちゃん、けーきだって! たーちゃんのけーき、たべにいこ!」 片手に繋ぎ直したれいすけがそう言って引っぱってくれる。 半分びっくり、半分喜びでうんっと頷くと導かれるように共に行った。 この手もずっと離さないでいてくれたら。 その願いを込めるようにそっと握り返したのだった。

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