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第3話

案内された部屋は、昨日出てきた部屋だった。ユラールの自宅だったようだ。 ユラールの料理は思ったよりうまかった。いかにも男の料理で、肉類が多かったがきちんと野菜のメニューもあった。蒸留酒を勧められたが思わず断った。酒は飲んでも飲まれるな。俺はまだ飲まれちゃってるからしばらく酒との付き合い方を考えねばならない。 ユラールはやはりそんなに口数の多い奴ではなかったが、ぽつぽつと話すのを聞いているのは意外に楽しかった。 ただ、俺をじっと見つめて「‥二人でいる時は、シュレンさんって呼んでもいいですか?」と聞かれた時はヤバかった。 何がヤバいかって、かわいすぎて。何でこんなにしっかり筋肉ある男をかわいいと思ってしまうんだろうか。顔はどちらかと言えば綺麗系なのに。 「全然構わないよ。俺もユラールって呼んでるしな」 とそう答えたのだが、その後のユラールの一撃はまたすごかったのだ。 「‥できれば‥ユルって呼んでもらえませんか‥?」 耳まで赤くして少し小さな声でそう言ってきたユラールを、気がつけば俺は椅子を蹴って抱きしめてしまっていた。 だってかわいいんだよ! ユラールは最初驚いていたようだったが、俺がぎゅうぎゅう抱きしめているとそっと背中に手を回してきた。 何だか、いい匂いもする。汗とユラールの匂い。首筋に顔をうずめて匂いを堪能しているとユラールが身をよじった。 「‥汗臭いから、あんまり嗅がないでください‥」 「そんなことない、いい匂いだ」 そう言って俺は‥ユラールの首筋に唇をつけてぺろりと舐めた。‥甘い気がする。 「あ、」 舐められたユラールは一瞬甘い声を立てた。その声を聞いた俺は、というか俺の息子殿が俄然元気バリバリになってしまった。 抱きたい。 え、抱いていい感じ‥? でも、この関係性で抱くのって、俺結構最低なんじゃ‥。 そう思いながらもユラールの首筋に唇を這わせるのをやめることができない。ユラールはいちいち反応してびくびく身体を震わせる。声を上げないように息を殺しているのがわかったが、俺はそれが気にくわなかった。 ユラールの後頭部に手を回し顔を近づけて口づけた。唇が柔らかい。唇を挟むようにして愛撫し、少し舐める。「ん、ん‥」と息苦しそうにユラールが身悶えた。 一度唇を離してやると、ユラールは唇を開けて荒く呼吸をした。そこにもう一度口づけて舌を挿し込む。ユラールの舌を捉え、舌先でなぞった。上顎をぞろりと撫でるとユラールの身体が激しく震えた。それに満足して今度はきつく舌を啜り上げた。「んん!」とユラールは小さく呻いて、がくりと力を抜いた。 そのままベッドになだれ込んだ。 俺の良心が、そんなことしていいのかお前は恥を知らんのか!と叫んでいたが、ユラールがかわいくてエロ過ぎて無理だった。引き剝がすように服を脱がせば、一昨日の夜に俺がつけたであろう鬱血痕が散らばっていた。 俺、たいがいしつこく迫ったんだな‥。 そんな自分に若干引きながらも、思わず同じ場所に唇を寄せて強く吸った。これが消えることを考えるのは嫌だった。 「あ、副、ちょ‥」 「シュレンって呼ぶんだろ」 俺は意地悪くそう言ってユラールの乳首を噛んだ。「ひ、あ」と短い喘ぎ声をあげ首をのけ反らせるユラールはやっぱりエロい。 ユラールの肌はどこを触っても滑らかで吸い付くようで、莫迦みたいに気持ちよかった。身体中を撫でまわしているとユラールは身体をぴくぴくと跳ねさせる。それがかわいくてしつこく身体を撫でまわした。 俺も慌ただしく服を脱いで、裸の身体でユラールと肌を重ねた。触れたところがぴったりとくっつくのが心地よかった。 「ん‥」 乳首を舌で舐めまわし、時々歯を立てながら吸い上げてやればびくびくと身体を震わせ、艶めかしい声を出す。それがたまらなくて何度も強く吸っては噛んだ。 下半身に手を這わせれば熱く猛ったものが先走りを零していて、それごと握りこんで扱き上げる。 「ふあ、あ、いい、シュレン」 名を呼ばれて、俺の身体はカッと熱くなった。ユラールの顔を見れば潤んだ瞳で顔を赤らめこちらを求めるように見ている。 そのまま食いつくすように口づけた。唇を噛み、舌を絡め逃げるそれを追ってじゅるると吸い上げる。「ふ、んん、」と喘ぐ声もエロくて腰にクる。そのまま頬に唇を這わせ耳を甘嚙みした。 「ユル」 指定された呼び名を耳元で囁く。その耳が目の前で真っ赤になった。 陰茎をしごいていた手をそのまま会陰に移動させそこをやわやわと刺激する。知らずユラールの膝がすり合わされた。そこに俺の足を差し込んで閉じないようにする。 そのまま、固く閉じた蕾に指を伸ばした。 二日前には俺を呑み込んでいただろうそこはぴったりと閉じられていた。ユラールは俺が‥‥初めてだったんだろうか。 「ユル、ここに受け入れたのは‥俺だけか?」 エロ親父みたいな質問を我慢できずにしてしまう。だが、ユラールは赤い顔のままこくんと頷いた。 なんだよかわいいな! 息子殿がぐんと質量を増したのを感じながら、ユラールの後孔を指でたどる。くるくると撫でるように愛撫してやると「あ、あ、」と声を上げる。 「ごめん、手順が悪いけど、潤滑剤ある?」 後孔を撫でさするのをやめないままそう尋ねると、息も絶え絶えに「そこ、の引き出し‥」と言うので、もう片方の手で乱暴に探ったらオイルらしき瓶が触れた。掴んで口元に持ってきて蓋を開け、そのまま後孔にぶちまける。シーツにも零れたが俺はもうそんなことに構っていられなかった。 オイルの滑りを借りながらユラールの後孔をひらいていく。ゆびを挿し込めば喘ぎは強くなる。そのままぐぐっと中に入れかき回した。 「あ、ああ!シュ、レン」 「いい?よくなって‥俺を受け入れてほしい」 そう呟きながら狭い孔のナカを指で撫でまわしていく。少しずつほころんでいく様子が俺を受け入れる準備をしているようで嬉しい。俺今エロに全振りしてるな。 ‥いや、ユラールに全振りしてるんだな。 かわいいんだもんな、ユラール。筋肉あんのに。俺と大して体格も変わんねえのに。 二本目の指を入れる。ぐちゅぐちゅとエロい音が響く。声がしなくなった、と思ったらユラールは唇をきつく噛みしめていた。 「ユル、声出して」 「‥‥男、の喘ぎ声なんて‥萎えませんか」 「いや、むしろ滾る」 「シュレン」 恥ずかしそうにユラールが俺を見た。その時指を曲げてぐっとしこっている内壁を押してやった。 「んん!あ、そこ!‥あ」 「いいトコかな」 すこしふくらんだしこりをぐっぐっとリズミカルに押してやる。そうしながらもユラールの胸と腹に唇で愛撫するのも忘れない。ユラールはなまめかしい声を上げて悦がりだした。 「あん、あ、あ、だめ、あ、そこ、あ、」 びくびくとユラールの身体が震え、陰茎からはたらたらと精液が溢れてくる。 三本目の指を入れる。そうして全体をまとめてぐるりとナカをかき回してこすり上げた。 「ああ!」

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