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第16話 2年A組文化祭準備のチーム分けSTART

「玲乃はどう思うー?」  急に西園寺さんが玲乃を指名して聞いた。クラスメイトが全員、息を殺して玲乃の答えを待っている。 「いいんじゃね」  寝惚けまなこのまま玲乃が答えると、クラスメイトがわいわいと騒がしくなった。西園寺さんが黒板にチョークで文字を書いていく。 「じゃあ2年A組の文化祭の出し物は男装・女装コンカフェに決まりっ。あと1ヶ月半しか準備期間ないから早速チーム分けしよー!」  積極的な西園寺さんのおかげでクラスがまとまりつつある。2年A組は所謂陽キャの生徒が多く、僕のような大人しいタイプは少ない。そのためお昼ご飯もぼっち飯なのだが、文化祭準備には彼らの楽しい雰囲気が存分に生かされると思って安心する。  西園寺さんが4つのチーム分けを始めた。 Aチームは男装・女装をする生徒自身がコスメや衣装を準備する。 Bチームはカフェのメインである食べ物や飲み物を準備する。 Cチームはコンカフェの内装や外装を準備する。 Dチームはポスター作成やSNS運営、集客の呼び込みの係になった。  Aチームは男子4人・女子4人の計8人、Bチームは計10人、Cチームは計8人、Dチームは計4人に割り振られた。 クラスメイト総勢30人がそれぞれのチームに分けられ役割分担を明確にしていく。  西園寺さんとその取り巻き2人はもちろんAチームへ配属された。玲乃は西園寺さんに説得されAチーム入りを果たした。その他、女子1人と男子3人に声をかけスカウトしてAチームは完成した。  他のクラスメイトは仲のいい友達同士で声を掛け合い各々のチームへ分かれていく。 その中でただ1人、僕だけがぽつんと残されてしまった。すごくショックを受けるとまではいかないが、少し寂しさを感じているとDチームのリーダーになった九重(ここのえ)くんという男子生徒が声をかけてくれた。 彼は誰にでも平等に話しかけてくれるクラスの潤滑剤のような存在の生徒だった。僕は九重くんとだけは朝の挨拶や帰りの挨拶を数回したことがあったので、知り合いと同じチームになれてホッとする。 「守須くん。改めてDチームのみんな、よろしくな!」  九重くんの他に女子生徒が2人チームにいた。男4:女4のいいバランスだ。その3人は特に僕を嫌がるでもなく声をかけてくれた。 「じゃあみんな! たっくさん楽しい思い出作ろうね! 文化祭準備頑張ろー!」  西園寺さんの言葉にクラスメイト全員が拳を上げて「えいえいおー!」と連呼する。僕も小さな声で掛け声に合わせてみる。  なんだか今年の文化祭は楽しくなりそう。  自然と笑顔になっていたらしい。そんな僕を玲乃がどんな気持ちで見ていたかなんて想像もしていなかった。

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