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見つかりだした! 2
定期テスト後の学園内はヴェネッタ以外でもご機嫌な生徒が多いようで、長期休みを前に浮かれている生徒で溢れている。
以前は長期休みですら無関係だったけど、最近は休講日の度に買い物に出かけたり、イヴィトとどこかに行ったりしてヴェネッタは驚く程充実しているのだった。
昼休みに差し掛かり、ヴェネッタは浮かれる生徒達の陽の気に当てられ
自分も幸せをついつい表情に滲み出してしまいながら食堂へと向かっていた。
「おい、テガボ・ヴェネッタ」
不意に後ろから声をかけられて立ち止まる。
フルネームで呼ばれる事なんてあんまり無かったので、不思議に思いながらヴェネッタは振り返った。
そこには別のクラスの生徒が立っていて、何故か睨まれている。
「…はい…?じ、自分ですか…?」
「お前以外に居ないだろ。ちょっとこっちに来い」
「え、あ…?」
ヴェネッタは腕を引っ張られて、食堂へのルートから外れたあまり人気のない廊下に連れて来られてしまい
壁際へと追い詰められてしまった。
「な…なな、なんのご用で…?」
あまり絡んだ事のない生徒で、何か怒られるのだろうかとヴェネッタは震えながら彼を見上げた。
いくら最近は明るくなったとはいえ元々の臆病さが無くなるわけもなく、威圧感たっぷりに睨まれるとついびくびくしてしまう。
「最近爵位を返し、屋敷も手放し天涯孤独になったそうじゃないか」
「あ…、ええ…ま、まぁ…」
爵位を取り上げられるなんて滅多にない事なので新聞にも載っていたし、仕方のない事ではあるのだが
ちゃんと罰金は払ったので堂々としていて良い、というわけにはいかないのだろう。
貴族の世界では恥知らずと言われる事もあるのは仕方のないことかもしれない。
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