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見つかりだした! 3

庶民に成り下がってしまったヴェネッタは、思わず俯いてしまった。 しかし彼の手が顎に触れて無理矢理顔を上げさせられてしまう。 「僕が貰ってやってもいい」 「……は、はい…?」 「お前は元々はそこそこの名家だ。成績もまあ悪くはない。 見てくれも…な。伴侶として悪くないと思っている」 「な…?え?」 生徒はそう言いながらじろじろとヴェネッタの顔を見つめてくる。 一体何が起こっているのか分からず、ヴェネッタは呆然としてしまった。 だが何故か最近はこういう事がたまに起こっていて、おそらく逃げなくてはいけないやつだろうとあたりをつける。 「僕は次男だが、まぁ悪くない話だと思うぞ」 「い…いやぁ…あのじ…自分は…遠慮?したいというか…?」 気が付けば顔の横に腕をつかれて塞がれており、逃げ場が無くなっている。 「遠慮だと? 庶民に成り下がってどうするつもりだ せめてどこかの家に入った方がいいだろう」 「い…いやそういう問題じゃ…それに…その…自分は…お、お付き合いしてる人…が…、っ…!?」 丁重に断ろうとしていると足の間に膝が割り込んできて、唇を撫でられ始める。 「僕は正直結婚だのは興味が無かったんだ。 家柄的に言い寄ってくる奴が多いしな…だが気が変わった」 「いいい、いや、それはいいんすけど…って、待っ…ヒェッ…!?」 ぐいぐいと顔を寄せられて、ヴェネッタは慌てて彼の顔に手をついてどうにか離れようとする。

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