25 / 25

先生、離す気はないそうです 4話※

一回戦を終え、力が抜けたままドサッとベッドに倒れ込む。 重なったまま残った体温と、うっすら滲んだ二人分の汗が肌に残っていた。身体はまだ熱を抱えたままで、荒れていた呼吸が、ようやく落ち着きはじめたところだった。 「お前の尻っ!どうなってんの、ぷりっぷりじゃないかっ」 前から抱きしめられ、文句を言いながらも、両手は落ち着きなくお尻をサワサワと撫でてくる。 「うーん…これは、ほんとけしからん!」 賢者タイムに入ることもなく、いつの間にか、息が近くなっていることに気づく。お尻を撫でる手つきもサワサワから、グニョグニョに変わってきていた。 「ちょ、ちょっと!やめてくださいって。くすぐったいから…恥ずかしいし…」 好きな人相手でも、こんなふうに触れられ続けるのはやっぱり恥ずかしい。だけど、司は調子に乗り始めたようで、大胆に奏汰のお尻を揉みしごき始めた。 司の尻好きは…なんとなく感じている。 ベッドの中で、事が始めるとうつ伏せにさせられるのが多くなった。そして、手のひらで優しく揉み込みながら、尻たぶにキスをしてくる。 昨日も…そしてさっきもそうだった。 司は、お尻をいきなり強く揉み扱くことはせず、優しく撫でる。それが妙にくすぐったくて気持ちがいい。そんな奏汰の反応を見ながら司はお尻にキスをしながら、舌を使って、ねっとりと舐めてくる。 「や、やだ。なんか恥ずかしい」 奏汰がお尻をモゾモゾ動かしたりすると、 「おお…やっば…興奮する…」 と、司をさらに喜ばせるだけだった。 ひとしきり奏汰のお尻を舐めまわした後、司はペニスにローションを塗り、割れ目にこすりつけたり、そのまま腰を前後にふったりし始める。 「あー…お前の尻…気持ちいい。チンコの先端も裏スジも刺激される…あーやべぇ」 腰を振るたび、ローションのズチャッと重い音が聞こえた。司の硬いペニスを感じると次第に、奏汰のお腹の奥もきゅんとしてくる。 「つ、つかさ…さん…は、はやく…」 「んー? 気持ちよくなってきた? ちょっと待ってろよ、ゴムつけるから」 「いいっ…!つけないで…はやく、」 「はっ!マジかっ!いいのか、今日!」 あの大きくて太いもので…奥を擦って欲しい。お尻をいじめられるのは、気持ちがいい。焦らさないでっ!もう待てない…早く…と誘ってしまったりする。 「う、後ろから…入れて…ああんっ、あーっ、入ってくる…はああん、」 「奏汰…あー…気持ちいい…止まらなそう。悪い、今日は許してくれっ」 早く…という言葉に刺激されたのか、司は一気に奥深くまでペニスを入れてきた。 「ああん…やぁ、激しい…つかさ、さん」 お尻のかたちが変わるくらい鷲掴みにされ、足が宙に浮くほど激しく腰を入れ攻められる。二人が射精するのもあっという間だった。それくらい興奮していた。 ……こうして思い返すと、やたらと恥ずかしいし、我ながら馬鹿みたいだと思う。 興奮していたのは司だけじゃない。奏汰も相当興奮し、後になってから「なんであんなこと言ったんだ」と頭を抱えるような言葉を、いくつも口にしていた。 そんなことを思い出していると、我慢のきかない声が落ちてきた。 「なぁ、奏汰……見せてくれ」 「えー…やだって…」 「たのむっ!」 堪えきれなくなったのか、鼻息荒い司にお願いされる。布団をバサっと剥ぎ取られ、ゴロンとうつ伏せにされた。 うつ伏せになると、司に尻をガン見されているのがわかる。 「俺さ、今度、関西に出張だろ?」 「えっ? ああ……新しい塾の?」 大人の塾が、関西に支店を開校する。その準備で、司はここ最近ずっと忙しそうだった。電話も打ち合わせも増えて、家にいても頭のどこかは仕事のままという感じが残っている。 ……それは分かっている。 でも。 なんで、今このタイミングで、その話をするんだろう。お尻をガン見しながら。 司が両手で奏汰のお尻を撫でながら、キスをし始めた。チュッチュッと音を立てる。 「だからさ〜……寂しいわけよ、俺」 「……はい?」 「関西行ってる間、お前いないだろ? それ、普通に寂しい」 振り向くと、尻越しに司は真面目な顔をしている。どうしたんだろう…と思った次の瞬間。 「ってことで、尻。写真撮らせてくれっ!」 「は?」 思わず間の抜けた声が出る奏汰に、司は少しだけ眉を上げる。 「なにその反応。そんな犯罪者見るみたいな目すんなよ」 「だって……意味わかんないです!」 「わかるだろ」 司は悪びれもせず、深いため息をついた。 「恋人同士だぞ? お前と俺」 「……だからって!」 「だからって、何?」 にやっと口角を上げる。 「恋人の写真撮るの、別に違法じゃねぇだろ」 「論点そこじゃないです!!」 即座に突っ込むと、司は楽しそうに笑った。 「いやいや、大事だろ。コンプラ的に」 「コンプラって……!」 「ほら、世の中うるさいじゃん? でも恋人間ならセーフ。完全にセーフ」 お尻を揉みながら、得意げに言い切る。 「むしろ健全だし」 「どこがですか!」 「健全だよ。好きなやつの尻を大事に保存したいって、純愛だろ」 「聞いたことない純愛です!」 司は、さらっと追い打ちをかける。真剣なのが怖いくらいだ。 「それにさ、俺が他で変な写真撮るより、お前の尻で満足してる方が安心だろ?」 「比較対象がおかしいです!!」 顔を真っ赤にする奏汰を見て、司は満足そうに目を細めた。 「寂しさ、どうやって紛らわそうかな〜。やっぱさ、奏汰の尻の写真見ながら、ひとりでチンコ扱くしかないじゃん?」 「げっ…変態っ! アウト!」 ぴしっと切り捨てると、司は大きく息を吐いた。 「……ちぇ」 拗ねた声でそう言いながら、代わりに距離だけは詰めてくる。気づけば背中から覆われて、抱かれている。 「撮らせてくれないならさ」 低い声が、耳元に落ちる。 「こうして触るのは、いいんだろ? 関西行くまで、充電させろよ」 「それは……いいですけど。ずいぶん長い充電ですね」 そう言いながらも、振りほどく力は弱い。 司はくすっと笑って、肩に軽くキスを落とした。 「なぁ……もう一回、してもい?」 「言うと思いました」 呆れたように返しながらも、声には笑いが混じる。くすくすと重なる笑い声が、ベッドルームにこだました。 end

ともだちにシェアしよう!